朝 霧

 

朝から深い霧で、山肌に雲がかかるような景観が見られた

このような日は幾分寒さも和らいで、しっとりとした風景が見られる

 

 

 

 

 

 

 

ヤマエンゴサク(ケシ科)

 

 

 

兵庫県の明石のあたりに 朝霧 という名前の駅があったようにも思い

調べてみたらやはりあった

ほぼ明石海峡に面していて朝霧もよく発生するのだろう

 

呉の雪風 佐世保の時雨・・ というのをご存じだろうか

大戦時 幸運艦と呼ばれ最後まで沈まなかった駆逐艦の名前である

帝国海軍の駆逐艦には 気象事象の名前が付けられていた

朝霧というのもあったように思い調べると

やはりあった

 

響のいい言葉である

 

 

雪景色 ①

一月の下旬にまとまった積雪があったが、雪の少い年ですみそうである

ありがたいことなのだが、そういえば今年は雪景色を撮っていなかった

今朝はちょうど 撮っておいてくださいね と言わんばかりの積雪になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザゼンソウサトイモ科)

やはりザゼンソウには雪がよく似合う

 

 

 

 

 

奥の洲

 

私には 天の橋立 が連想されるが

若い人たちはまず モン・サン・ミシェル を思い浮かべるらしい

 

琵琶湖では昨秋から渇水が続き

湖岸線が沖合に引いて行く景観が各所で見られるようになった

 

以前にも時折取り上げている湖北の湖岸だが

琵琶湖岸の中でも最も遠浅の地形になっていて

至る所に砂地が現れるようになる

 

奥の洲と呼ばれる沖合の島まで

砂洲が伸びて繋がるようになり

歩いて渡れるようになった

 

新聞が取り上げたせいか

多くの人が訪れるようになり

最近は SNS などで

このようなところがずいぶんと脚光をあびる

 

以下の画像や動画は現在のものではなく

数年前の渇水時のものである

 

 

 


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先月下旬の降雪後の姿

 

琵琶湖の水位は

先月末に少しまとまった雨や雪が降り、少しは回復してきた

冬の贈り物

 

これが何なのかはよくわからない

ただ昨年から渇水が続いていて

もとは内湖だったと思うが

公園の池として整備されているこの池もずいぶんと水が減っていた

 

そしていきなりの積雪の後の姿である

 

水が干上がっていた池の底の土の色かとも思うし

何か藻類などの色かとも思えるが

暖かかったとはいえこの時期に増えるようにも思えず

 

何にしてもこれだけの広さの色彩の広がりは見事なもので

積雪に耐える地方への贈り物のようにも思える

 

 

 

 

 

 

伊吹鈴鹿夕景

 

この画像、動画も二日の夕刻のものになる

湖南からの帰りに湖岸に立ち寄ってみたのだが

湖面や東の空に様々な色が見られた

 

ここの湖岸は少しトンネルっぽいところを抜けてゆくのだが

浜に出た途端に歓声を上げるほどだった

 

大袈裟に言えば

自然が語りかけてきてくれるような

そんな夕景だった

ありがたいものである

 

 

 

 


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なお

動画の最後を見るとわかりやすいが

この日の夕方はまったくの凪(なぎ)であるものの

弱いながら大きな周期のうねりが押し寄せてきている

わからないが

もしかすると地震の影響のものかとも思う

普段の凪でもそのようなものなのかもしれないが・・

 

自然はあまりにも優しい面と

恐ろしいまでに怖い面と

両方を持っている

 

自然への畏怖・・というが

忘れてはいけないはずである

 

 

 

 

薄紫

 

この朝景は二日のものである

それゆえ初日の出とは言わないが

一日は荒天だったので敢えて言えば

この日が初日の出にあたるかもしれない

 

残念ながら対岸の山々には低いながら雲が掛かっており

山々からの日の出はみられなかったが

その代わりというか

湖面上では幻想的な霧が見られた

 

 

日の出の直前にはこのような薄紫色が出る

日の出直前 あるいは日没近くにも日によって時折この色が出るが

朝夕において もっとも好きな色である



 

 

月ではなく、太陽である

湖面上の霧

北(左)の方へ流されてゆく

北の方向をみると湖面の霧がよくわかる

手前の白いものは琵琶湖水位低下によって藻が干上がり

霜によって氷結したもの


現在の琵琶湖の水位は マイナス76㎝
かつてないほど湖岸線が沖に後退している

 

 

 

貫川内湖

 

貫川(ぬけがわ)内湖 と読む

琵琶湖沿岸にある内湖の一つだが

この内湖は北湖と南湖に分かれており

その間を 境川(貫川)という川が流れて琵琶湖へ注いでいる

 

百聞は一見に如かず・・・

 

 

かつて琵琶湖岸には数多くの内湖があった

また今は上の写真のように湖周道路というものができて便利に

またほぼ全域の湖岸を巡ることが出来るようになったが

昔はほとんど船でしか行くことができず

そのことで環境が守られていたところも多かった

 

近江八幡、正確には安土(あづち)になるが

かつて大中湖(だいなかのこ)と呼ばれる琵琶湖岸で最も大きな内湖があったが

私が小学校の頃に干拓で埋められた

ちょうど秋田県八郎潟干拓でなくなった頃だと思う

八郎潟は日本で二番目の広さの湖だったのでよく覚えている

信長が築城した安土城は今は周りを田園地帯に囲まれているが

当時は琵琶湖につながるこの大きな内湖に囲まれていた

水運ができねば信長も安土には築城しなかっただろう

 

話が飛んでしまったが

内湖というのは湖の環境を保つうえで大切な役割を果たしている水域である

 


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以下は年寄りの愚痴である

 

ちなみに

湖西線を走っていった列車は

雷鳥(サンダーバード)である

以前は富山や新潟まで

そして現在は金沢まで

さらに来年の北陸新幹線開通とともに敦賀まで

の運転になるが

予定通り敦賀からの延伸が小浜、美山、京都のルートをとれば

雷鳥がなくなるだけでなく

湖西線第三セクターになってしまうらしい

 

何にも悪いことしてへんのに

 

福井、石川、富山の各県でも

遠くへ早く行けるより

普段の近場が便利な方が良いように思えるけれど

そうではないのかなぁ

 

雷鳥で十分だと思うが

やはりより早くが必要か

北陸や山陰の方が もう少し便利にという気持ちはわからぬでもないが

 

足るを知る・・

とか

腹八分目・・

とか

また年寄りの愚痴になってしまった・・

 

地方創生というが

江戸時代の各藩がそれぞれ独自の経済や文化を持っていた

ああいった活力は持てないものかと思う

 

晩秋の湖岸にて

 

すっかり紅葉も終わり

ほとんどの木々は落葉した

いよいよ強い寒波がきて雪景色に変わるだろう

 

少し前の今月上旬のものになる

毎年晩秋になると

湖岸のアカメヤナギに絡んだツタが見事な彩りを見せてくれる

このヤナギにはナツヅタもフユヅタ(キヅタ)も絡んでいる

ヤナギにとっては迷惑な話だが

何年も見ているがそれほど弱ってきたようにも見えない

共生にあたるわけではないが、寄生にもあたらない

 

湖岸を歩いているとよくこれらのツタに絡まれた木々を見かける

と言って 湖岸の木々がツタだらけになるわけでもない

野鳥や昆虫や土壌生物や微生物や他の植物や

あるいは風や雨や乾燥や温度や あらゆる自然が関わっているのだろうが

調和 ハーモニー と言ってもいいようなバランスが保たれている

動物にはそれらを心地よく感じる感覚が備わっているように思える

 

令和 は Beautiful  Harmony  と訳されるようで

また そうあってほしいと思う

 

 

 


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気比の松原

 

今回の紅葉はウルシ科の植物に絞ってとりあげている

触れるとかぶれる方がいるのは当然だが

画像を見るだけでも嫌だという方がおられるかもしれない

その場合はパスしていただきたい

 

残念ながら今年は紅葉の盛りの十一月に出かけることができなかった

 

以前も取り上げたことがあり

晩秋に松原の紅葉が鮮やかなのは知っていたが

いくらなんでも遅すぎるとは思いながら

近くに行く所要があったので寄ってみたが

この時期になんと鮮やかなことか

驚くばかりの色彩が広がっていた

 

植栽された植物園か?

と思えるほどの鮮やかさに出逢える

 

多様な株が多彩に色付いているだけでなく

一株の個体が多様な色に彩られている

 

 


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それにしても

山々では他の植物に先駆けて紅葉するウルシ科の仲間が

なぜここでは最後まで残っているのかわからないが

鮮やかさや多彩さに驚くばかりの植生である

 

以前にもとりあげて述べた通り

日本三大松原の一つ 気比の松原 だが

今回とりあげたウルシ科の植物以外にも

山地に生える コナラ クヌギ アベマキ タカノツメ コシアブラ カマツカ 

ムラサキシキブ アカメガシワ ナナカマド アセビ・・・などなど

その他 常緑のヤブニッケイ ソヨゴ なども多く

林床には一面 ヤブコウジ が生えている

 

上記の夏緑樹の紅葉はほぼ終わっていたが

もしそれらの木々と

今回のウルシ科の紅葉が揃うような年があれば

圧倒されるような景観になるに違いない

 

虹の松原は桁違いに広い松原とのことでわからないが 

三保の松原でも あるいは天の橋立でも

これほど多種の植生をもつ海岸沿いの松林はあまりないだろう

しかも本来は海岸の松はクロマツが多いのだが

ここはアカマツが八割ほどを占めるという

 

なぜかはわからないが

気比神社の神苑にあたり保護されてきたということも

関係しているのかもしれない

 

 

気比神社はどこかで以前取り上げていたようにも思うが

かなり古くからの神社で

気比神宮が正式なのかもしれない

 

気比(けひ)などという言葉も

おそらくずいぶんと古くからの言葉だろうし

敦賀(つるが)はもともと角鹿(つぬが)だったという

 

奈良公園の鹿が海外からの旅行客に有名になったが

春日大社鹿島神宮と関連があると聞いたことがあるし

鹿児島も鹿島神宮と関連があるという

加古川はもともと 鹿児川だったという

漢字はすごい文化だが

古来からの言葉や地名などに使われているときは

うっかり元の意味に気づかずに使っている時がある

オオカミ は 大神 であるとの言葉の通り

鹿 というのも やはり大切な生き物だったのだろう

 

今はそれらの文化を失ってしまい

狼は絶滅し

鹿は増えすぎて植生が様変わりし

熊まで暴れ出して

大騒ぎしている

 

 

秋風

 

朝晩は冷え込み、時折時雨の天候となる

晩秋の時期にあたる

かと思えば昼間は汗をかくほど暑くなる

残暑の時期の感じがする

ようやくキンモクセイの香りがするようになったが

二週間遅れだという

ところがイチョウの色付きはずいぶんと早い

 

今年ほど秋の訪れをありがたく思える年も少ないだろう

ただ いかにも秋らしい空気は

例年ほどには感じられない

要するに 不安定な気候が続いているように思える

今週末くらいから

ぐんと冷え込むという

願わくば

一気に晩秋に そして冬になってしまわないように

 

蕎麦畑と虹

湖西 湖北では晩秋から初冬の時雨の季節によく見られる

 

チカラシバ(イネ科) エノコログサ(イネ科)

奥の赤は オオイヌタデタデ科

 

 


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仲秋

 

弱い雨や曇りがちの日が続いていたが、この日のみを狙ったように快晴の日になった

昨年と同じく 月の出を湖岸から眺めたが

やはり素晴らしいものだ

ある意味で 感動ものである

山の端から月が出てくるだけのことだが

経験して見るとわかる

十六夜 や 立ち待ち月 居待ち月 寝待ち月 などの言葉があるはずである

どこか山の端や 林越しに

あるいは海や 街のビルからでもいいかもしれない

もちろん中空に高く澄み渡る月もよいが

月の出はまた独特のよさがある

 

だいたいの位置は予想がついたが

ほとんど伊吹山の頂上付近から出てくるのには驚いた

 

 


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仲秋があるのなら

仲春もあるのかと調べたら

ある・・・

仲秋は旧暦八月を指すらしく 初秋(文月) 仲秋(葉月) 晩秋(長月) の真ん中

仲春は旧暦二月を指すらしく 初春(睦月) 仲春(如月) 晩春(弥生) の真ん中

中秋 は 仲秋(旧暦八月) の中の十五夜を指す言葉らしく

それゆえ正確には 中秋の名月 と言う言い方の方が正しい

 

月の出前の 夕映え

いつもながら湖面を渡る道のような

湖岸からの月のよさだが

はたして この湖面の光の筋を表す言葉があってもよさそうに思うが

よくわからない

波光 月波 水無月・・・ などとあるが

もう一つしっくりこない

水月 はよく禅などであげられる実体のないもののたとえで

水面に映った丸い月を指すのだろうし・・

俳句を嗜んでいる人などは知っておられるかもしれない

 

 

なお

その場所を選んだわけではないが

月の出を見た場所は

いつも私が エノキ三兄弟 と呼んでいる

エノキが三本並んで生えている場所にあたる

 

写真を見ればわかると思うが

月はほぼ伊吹山から出てきているが

まさにその手前に 竹生島がある

さらにこの湖岸の真西には 日置神社 という神社がある

友人に聞いたのだが

何か レイライン とか言うらしく

東への延長には 富士山があるとか

西への延長には 出雲大社があるとか

年に二回 春分と 秋分の日には

伊吹山の頂上から 日が昇るらしく

先日の 秋分の日 には

他府県からの人もたくさん来ていて

数十名の人が日の出を観に来ていたそうである

残念ながら 春分の日も 秋分の日も

曇っていてきれいには見えなかったようだが・・・

夏雲 Ⅱ

 

おそらく八月の下旬、九月に入ってもこの暑さは衰えないのだろうと思っていた

ただ、雲を見ていると、積乱雲もあるのだが秋の雲も混じってきて複雑な空模様をしている

ただ日中はすこぶる暑い

この暑さの中でも 秋の花々も見かけるようになってきた

湖西では都会と違って 夕方になると涼しくなる

 

 

八月の下旬になってもまったく衰える気配がなかった積乱雲をいくつか

 

 

この積乱雲はかなり大きい

いくつもの積乱雲を合わせたような大きさで

上空で横に広がる様子を見ると かなとこ雲 と呼ばれる積乱雲かもしれない

この夏の暑さを象徴するような大きさだろう

同じ積乱雲を湖岸から見たもの

一部分のアップ

右端のものだけでも立派な積乱雲の大きさがある

 

この積乱雲は 成層圏の境なのかはわからないが

ある高さからは横に流されている

 

 

 

 

 

 

 

日が沈みしばらくすると紫を帯びてくる

 

秋分の頃には秋らしい雲と 名月を見ることができるように願う

夏雲

 

あまりにも暑い日々が延々と続き

異常が平常になってきている

 

台風によって少しは変化があるかと期待したが

数日の曇りがちな日の後、まったく変わらぬ日々が戻ってきた

 

元気なのは 夏雲のみ

 

先月から撮り溜めていたものを集めてある

 

 

 

夏雲


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見てもらえればわかるかと思うが

なにか引き込まれそうに感じるくらい発達したものもある

 

 

続 これでいいのだ! 素朴な花火大会

 

写真とともに動画も撮ってあったのだが、湖岸の砂地に三脚を立てたため画面が傾いていた

工夫すればなんとかなるもので、短くまとめてあるが

いいところを抜き出しているわけではない

風の強い日だったので波の音が大きかったり

ピントが合っていなかったりするが

近くで子どもたちが喜んでいる雰囲気などがよくわかるかと思う

よければご覧ください

三分半ほどある

 


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