初夏 箱館山

暑い日が続き、かと思えば寒々しい日もあり、寒暖差が激しく、強風の日も多く、 春霞が例年よりもひどいようにも思えた 一言で言えばあまり春らしくない不安定な春だった 異常気象、天候不順・・最近のそう言った傾向から皮肉っぽく言えば安定して不安定にな…

日本海夕景

白山からの帰り道 国道8号線は武生から敦賀までの間、海沿いの標高の高い場所を通り、何ヶ所か西側の海の景観が見えるところがある。前にも書いた通り、車での走行中は景色や植物を見たくてもなかなか止まれない。ただここには小さな道の駅があり ちょうど…

白山山麓 ③市ノ瀬園地

白山の石川県側の登山口を市ノ瀬というが ここからチブリ尾根、釈迦新道、さらに奥まった別当出会から砂防新道、観光新道といくつかの登山道に分かれている ここは手取川の源流部で 氾濫によってできた川原に ヤナギやハンノキ、カツラなどの林ができていて…

白山山麓 ②蛇谷自然園

白山白川郷ホワイトロード(昔は白山スーパー林道と言った)の料金所までに 中宮ビジターセンターというところがあり、その裏山に自然観察路がある 少し登ればあとは山を巻いている平坦な道なのでゆっくりゆけば今の自分でも歩くことができる 途中に小さなト…

白山山麓 ①想い出のブナ

写真をプリントからデジタル画像に切り替えて記録整理し始めてから二十年近くになる あれはいつだったのかと確認するには、それ以前のものはあることはあるが、プリントを探し出さねばならないのと、日付が記されていないものが多く、ほぼ無理に近い このブ…

龍双ケ滝

自然は皆そうかもしれないが この滝は作れと言われても作れないだろう ちょうどの角度と広がりと岩の質と水量と 扇形に広がるように作ってと言われてもできるものではない さらにカツラの木やカエデの木まで添えて 見事というよりない 地形図を見てもなぜこ…

箱館山 新緑

湖西にある箱館山 はこだて と読むが 北海道の函館とは字が異なり 箱型の形からきている低山である 五六百mの低山とはいえ 林道が周回していて 湖西の展望台であり 初夏にカキツバタが咲く 平池(だいらいけ)があり 新緑や紅葉の見事な天狗岩があり 淡海湖…

姉川 新緑

信州や東北などに行けば 高原や山麓の丘陵地などスケールの大きなところがたくさんあって 新緑もさまざまな変化が見られるかと思う 例えばこれからの季節 上高地や裏磐梯などへ行けば目の覚めるような光景だろう 国立公園にあたるようなそのような場所はない…

フジ

連休中はできるだけ外出しないようにしているが 一日だけ いつも通り湖北の方へ出掛けた 朝早くにも関わらずいつもどころではない車の多さで 帰って来れるのだろうか? と湖北に向かいながら少し心配になった 昼過ぎには早い目に帰ろうとしたのだが やはり …

キリ

今年はずいぶんと早く 四月の下旬から咲き出していたが 毎年 五月に入って目立つ青といえば フジとキリだろう 目立つ色をしている上に 花自体が大きい 以前はゴマノハグサ科という オオイヌノフグリやムラサキサギゴケと同じ仲間に入っていたが キリ科になっ…

高時川 新緑

昨年の夏に大雨による洪水を起こした高時川 いまだに爪痕の残る場所もあり 少しの雨でも水が濁るようになった あれから最上流部には行っていない この川には以前 丹生ダムの計画があった もう四十年ほど前になるが 細い川沿いの山間部の道を通ったことがある…

春 散策

もう何年も前から山へは登れなくなったので 自宅近くを散策するか 車で目的地まで行って散策するか 自転車で散策するか 車で林道などを通りながらその都度停めては歩くか そんなことをしている 今年はさすがに少し遠出をしたいとは思う 山麓の散策である ア…

ズミ

ズミ というとあまり響きはよくないかもしれないが ずいぶんと感じのよい花である コナシという言い方の方が響きがよいかもしれず 上高地の小梨平が有名なので聞かれたことがあるかもしれない ただ小梨平のものは近縁のエゾノコリンゴで リンゴ栽培の台木と…

卯月③ 新緑

なんとか止められぬものか それがだめでも 少し遅らせられぬものか・・・ 毎年春の進む速さには驚くばかりで 今年はなおさら呆れるほどである あそこにも行けておらず ここもまだ行けていない この瑞々しい時期があまりにも速く過ぎてゆくのが勿体無い 人の…

卯月② 草花

スミレやショウジョウバカマなど 上げきれなかった早春の花々も多いが ここで一気にまとめてしまう トキワイカリソウ(メギ科) サンインシロカネソウ(キンポウゲ科) シハイスミレ(スミレ科) ニオイタチツボスミレ(スミレ科) スミレサイシン(スミレ科…

卯月① 芽吹き

何もかも一気に芽吹き、開花したので、なかなか整理しきれず 卯月として三項目に分けることにした 卯月① 芽吹き ・・・木本の芽吹き、新葉、開花 卯月② 草花 ・・・草本の開花 卯月③ 新緑 ・・・木々の新緑 これでとりあえず三月下旬から続いていた遅れはい…

ヤマザクラ と カスミザクラ

山麓での桜がひと通り咲き終わった頃、箱館山の林道を登るともう一度桜の開花に出逢える。 ただ連休の頃までは林道の状態も悪く、落石や倒木などで通れないことも多いうえに、 昨年までは三年間ほど淡海湖(人造の溜池)の改修のため通行禁止になっていた。 …

アカシデとイヌシデ

ちょうどアカシデとイヌシデが並んで開花していたのでとりあげてみる。 今年の朝ドラは植物学者の牧野富太郎が主人公だと聞いたが ずっと昔、初めて植物を覚えようとして樹木については葉の図鑑を見て覚えようとしたことがある 無理だったしそんなことをする…

湖面

今年の春は忙しい。 何もかも一気に芽吹き、開花し、色づいてくる。 春は一週間どころか一日で様相が変化することが多いが 今年の春はそれを全体に前にずらせて圧縮している そのためとりあげてゆく事象も遅れ遅れになっている。 四月いっぱいくらいまでは、…

湖北湖岸にて 新緑③

長浜以北は、湖周道路沿いにヤナギやハンノキが生い茂り、ヨシが広がって、琵琶湖岸の中でももっとも遠浅の浜が続いている。 少し沖合の湖中に浸かったヤナギなどの景観がきれいで、以前からよく夕景の撮影をしている人を見かける。 と同時に、新緑の時期も…

葛籠尾崎にて 新緑②

海津大崎とともに琵琶湖最北端から南に向かって突き出す葛籠尾(つずらお)崎 無料のドライブウェイがあり、やはり桜並木が植えられてはいる 湖面からいくぶん高度があるため少し花が残ってはいるが それよりもここは新緑と周囲の景観がきれいなところである…

海津大崎にて 新緑①

毎年桜の咲く季節になると、平日ですら湖西の道路に大渋滞を引き起こす海津大崎の桜・・・ 住んでいるものにとっては朝早く行って見ればいいことだが、都会からとなるとかなりの忍耐が必要となる。 今年は他の花々の例にもれず、ずいぶんと早くから咲いて新…

京都府立植物園 春

以前述べたことがあるが、府立植物園に寄るときは医療機関に行くときで、今回も昼をかなり過ぎた頃から入園した。 花々も咲きそろってきて、今年は早咲きの桜もまだ残っているかくらいのつもりで訪れたが、今まで経験したことのない人出だった。 桜と重なっ…

春の花々

スプリングエフェメラルとして、あるいはカタクリやスミレサイシンとして単独にもとりあげることができるくらいだが、あまりのも多くの花々が一気に咲き出したので一つにまとめてアップする。 カタクリ(ユリ科) 花に優劣はないがたしかに多くの人を惹きつ…

湖西のエドヒガンザクラ

湖西はエドヒガンザクラの多いところで山腹から山麓にかけてかなりの数が分布する。 中には大木、古木、老木で名前のつけられているようなものもあり、最近では少しずつ人々に知られるようにもなってきた。 ただし今年は一気である。 毎年とんでもない人が訪…

湖北春景

余呉川の土手以外は目的として行っていない 通りがかりに黄色が目立つ 初めの3枚は植栽された菜の花 インスタ風に撮ってみたら娘に好評だった画像 通りがかりの菜の花畑だが かなり広い 何反(たん)の単位ではない 何町(ちょう)の単位の広さに広がってい…

弥生

誰しもが不安になる程 暖かい日が続く春となった ただ サクラの開花も早まるだろうくらいにしか思っていなかったが 下旬には あらゆるものが一気に芽吹き、開花してきている サクラだけでいえば マメザクラを取り上げて間も無く エドヒガンザクラが開花し ソ…

マメザクラ

林の中で他に先駆けて咲き出す桜がある マメザクラ よく知られたマンサク(マンサク科)やダンコウバイ(クスノキ科)と 競うように色彩をもたらしてくれる キンキマメザクラ(バラ科) 花の大きさはソメイヨシノの半分くらい 樹高はせいぜい4、5メートル…

ネコヤナギ

「春は名のみの風の寒さや」 早春賦は長野県の大町から安曇野にかけての情景だという ただ今年の早春は例年以上に暖かい日が続いている 桜の開花も早まるだろう ネコヤナギ(ヤナギ科) スプリングエフェメラルをよくとりあげてきたが この花も早春というイ…

一番スミレ

毎春初めて開花しているスミレに出逢うと、それを一番スミレ・・・ と呼んでいるが 今年はヒメスミレだった 田の畦の縁というか 水が溜まっている近くに咲いていたが すぐ近くに水路があるからかもしれない ヒメスミレ(スミレ科) スギナ(トクサ科) 「ツ…