Plants

ウツボグサ

田畑のあまり使われていない農道に、毎年ウツボグサが密生するところがある。 この花はたいていは数本、あるいは数十本くらいで生えていることが多いが、これだけ密生するのはあまり見かけない。 紫色のじゅうたんを敷いたような感じになる ウツボグサ(シソ…

琵琶湖岸 初夏②

湖岸で花を咲かせていた木本をいくつか 卯の花の匂う 垣根に ホトトギス早も来 鳴きて まさに今がその季節にあたる 以前述べたように 卯月(卯の花の月)は 四月のことではあるが、時期的には五月にあたる 旧暦と現行の太陽暦とのずれだが、困ったもので、ま…

琵琶湖岸 初夏①

湖岸は初夏にもっとも華やかになる。 ノウルシの群生のように春の盛りに咲くものもあるが、いわゆる早春・・と言われる時期にはあまり花を見かけない。 主に帰化植物が多いように思うが、海岸性の植物や、取り上げてはいないが、中には希少種が咲いていたり…

高時川源流 ②植物

この源流域は植生が豊かで、歩いていて数多くの植物と出逢える。 ただ、県内ではもっとも降雪量が多く、春の訪れが平地より半月かひと月近く遅れることもあり、厳しい環境には違いない。伊吹山地のように地質が独特で植生が変化に富むわけでもないのに、これ…

キンラン

昨年に続いて、今年もたくさんのキンランが咲いてくれた。近くにクヌギやコナラの林があって、数年前から落ち葉をかき集めたりしていた。そのことが関係したのか、あるいは以前から生育していたものの気付かなかったのかは分からないが、年々増えてきたよう…

フジ

多くの木々が開花や芽吹き、紅葉などとともにそのありかを教えてくれることが多いが、フジも、今の時期には、至る所で目立つようになる。 特に植林地などでは管理が行き届かなくなってきていて、スギに巻きついて花ばかりが目立つようになっているものも多い…

ミツバツツジの丘

ミツバツツジが密生しているところがあって、ちょうどオオイワカガミの開花と重なり、花だらけの丘になっている。もともとミツバツツジは多く自生していたと思うが、公園化されて植栽、保護されてきたものだと思う。 コバノミツバツツジ (ツツジ科) 赤紫と…

ヤマザクラとカスミザクラ

早い早い! 今年はあらゆる植物の開花、芽吹きが早まっている。 特に桜の開花は早く感じ、エドヒガンザクラに続いてヤマザクラ の開花も早まり、例年なら四月下旬に開花するカスミザクラも満開を過ぎつつある。 吉野の桜の満開は例年より10日早まっている…

カタクリ

よく言われるSpring Efemeral(春の妖精)の代表植物であるカタクリ まだ寒さの残る初春に林床で開花し、樹木の葉がすっかり展開する初夏には地上部の葉や花の姿はすべて消えてしまうが故に、はかない春の妖精と名付けられた花たちである。 ある程度の標高の…

湖西のエドヒガンザクラ

湖西にはエドヒガンザクラが数多く自生し、平野部から丘陵地、山麓、山中にまで、春になると至る所にその存在を示してくれる。中には樹齢数百年の古木も多く、やはりそういった木々からは特別な感覚を受ける。 あでやかなソメイヨシノにもその良さがあるが、…

スミレサイシン

ほとんどのスミレは タチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ のように ・・・スミレの名前で呼ばれるが、スミレサイシンだけは逆になっている。 ウマノスズクサ科のウスバサイシンに葉が似ているために付けられた名前で、ウスバサイシンとは科も全く異なる…

ヤマエンゴサク

魅力的な花である。 よく見かけるムラサキケマンやミヤマキケマンと花のつくりが同じではあるが、エンゴサクは色の変化が混じり、また草丈もケマン類のように高く伸びない。 ただ、延胡索の名がある通り、漢方に用いられたのだろうが、ケシ科の毒草である。 …

キンキマメザクラ

最近は河津桜が有名になって、早ければ二月くらいから開花しているようだが、自然林の中にあってはキンキマメザクラが三月の上中旬頃に咲き始める。 一般のサクラとは異なり低木で4〜5mくらいまでにしかならず、落葉樹林の林片や樹林中にポツポツと目立つ…

キクザキイチゲ

アネモネの野生種・・といえば感じがわかるかもしれないが、カタクリやフクジュソウなどのようには一般に知られていない野草かもしれない。ここのキクザキイチゲは川沿いの竹林の中に生えていて、見にくる人はまずいないように思う。春の妖精(スプリングエ…

一番スミレ

毎年冬を越し、ようやく春の兆しが見えてきた頃に春の妖精(スプリングエフェメラル)と呼ばれる花たちに出逢える。ちょうど今は 早春賦 の歌詞にあるような時期にあたるが、そのような植物を探していると、あぁ咲いている という感じでスミレに出逢う。 今…

キバナセツブンソウ

この前セツブンソウを見に行ったおり、一株だけ明らかにつぼみの黄色い個体があった。 葉の着く様子はセツブンソウと似ているが、セツブンソウのようには切れ込んでいない。近くに行く機会があったのでもう一度行ってみると・・・ キバナセツブンソウ(キン…

セツブンソウ

まだまだ寒気におおわれることもあるとはいえ、雨水を過ぎると春めいた日が増えてくる。 セツブンソウが咲き出すと、ようやく長かった冬も終わりに近づいてきた実感がある。 フクジュソウとともにその年の春の訪れを知らせてくれる セツブンソウ(キンポウゲ…

ザゼンソウ

今から四十年前、今津中学校の生徒が見つけて理科の先生に報告したことからこの群生地は知られるようになった。 今では毎年、二月から三月にかけて数多くの人が訪れ、観光バスが来たり、ザゼンソウ最中(もなか)が売られていたりもする。 メタセコイア並木…

ススキとオギ

ススキは秋の七草の一つに入っている。それだけ日本人の感性に馴染んでおり、誰でも見かける植物である。ただ、よく似た植物に オギ があり、荻原、荻田、荻窪…などよく名前は聞いていることと思うが、さて オギ というのはどの植物かというのはわからない人…

エノコログサ

ネコジャラシとしてほとんどの人が親しんできた植物かと思う。 エノコログサ(イネ科) キンエノコロ(イネ科) 逆光に映える植物の代表だが、風によって花粉を運ぶ風媒花である。 イネやムギ、トウモロコシなど多くの主要穀物がイネ科の風媒花だが、花とい…

秋の野の彩

まもなく森や山々の紅葉が始まるが、それに先んじて野の花たちは最後の彩りを見せる。結果としてそうなっているともいえるが、木々は草花よりも遅れて芽吹き、遅れて紅葉、落葉する。自然界の中で植物全体がひいては生物全体が共生している。 秋に咲く花には…

高時川源流 ②

県最北部の集落、中河内(なかのかわち)。年によっては積雪が4〜5mになることもある豪雪地である。高時川はこの集落の北側にある栃木峠(とちのき峠)に源を発し、この集落から東に折れて今は廃村となったいくつもの集落のある深い山間を流れ下ってゆく。…

高時川源流 ①

以前から時折訪れている高時川源流。県の最北部に位置し、もっとも降雪量の多いところで、おそらくそれがために近年の獣害を比較的受けておらず、植生が豊かなままで残っている。 歩いていて、何種類もの植物の群生に出逢った。 もともと植物は条件にさえ恵…

キクイモ

知らない人は誰かがヒマワリを植えたのだろうと思うかもしれない。川の土手や、空き地に時々生えている。最近では自然食ブームでキクイモの塊茎が売られていたりするが、天然のインスリンとか善玉菌を増やして腸を活性化するとか言われれば売れるのもうなず…

コスモス

このブログでは基本的には野生の植物を中心に、季節ごとの自然景観や、時には動物などもとりあげてきたが、植栽されたコスモスは特別にとりあげようと思う。風に揺れる姿といい、トリコロールの三色の色合いといい、もっとも名前の知られた花の一つかと思う…

京都府立植物園

この時期に植物園の自然生態園で目立つ花をいくつか カリガネソウ(シソ科) トウテイラン(オオバコ科) 洞庭湖のランとの命名だろうがランではない むしろトラノオがついていても良さそうな花 ミズトラノオ(シソ科) 湿地に咲く ツリフネソウ(ツリフネソ…

ミズアオイ

昔は水田に生えていたようだが、まず、今はもうない。絶滅が危惧される植物の一つだが背丈は3、40cmあり、生えていれば目立つ。 ミズアオイのミズは水色のミズなのか、水辺に咲く意味でのミズなのか・・・ ミズタビラコやミズトラノオはたしかに水辺に咲…

醒井のバイカモ ③

動画で見るとわかるが、地蔵川はかなりの水量で流れている。ここ一月ほどまとまった雨は降っておらず、ほとんどが湧水のはずである。 生まれ育った実家には井戸があった。夏は冷たく、冬暖かい。 考えてみれば、昔から人は水の確保できるところに住み着いた…

醒井のバイカモ ②

バイカモは梅花藻と書くが、ワカメや昆布などの藻類ではない。よく言う 藻・・・ カナダモ、キンギョモ、クロモ、エビモなどと同じで、タンポポやユリと同じ被子植物にあたり、それが証拠に地上の植物と同じようにいわゆる花が咲く。沈水植物という仲間だが…

醒井のバイカモ ①

醒井(さめがい)は米原町にある旧中山道の宿場町だが、昔から湧水で有名で、旧街道沿いの地蔵川にはバイカモが生育している。夏になると川面一面に白い花を咲かせて、また水中で揺らめく様は、この川の周囲の街の生活と一体感があって趣がある。 地蔵川の最…