2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

田中城跡

近江源氏佐々木氏の一族である高島氏の居城は清水山城であり、その流れを汲む高島七頭の一人、田中氏の居城とのことであるからせいぜい砦のようなものと思っていたが、数多くの曲輪を持つ規模の大きな城跡だった。歴史小説を読んでいて、宇治川の先陣争いで…

カスミザクラ

野生の桜の中でももっとも遅れて咲き出すカスミザクラ。花はほとんど白と言ってよく、エドヒガンザクラやヤマザクラと同じく大木になる。ただ、他の桜のようによく見かけることはなく、どちらかというとポツポツと分布している。 カスミザクラ(バラ科) 暗…

ニオイスミレ

以前からAddress などにviolet を使ってきたが、スミレの中でも最も好きなものの一つにこのニオイスミレがある。よくあるタチツボスミレと似ているが、花の紫が鮮やかなことと、中央部の白と周囲の紫のコントラストがはっきりしているので、咲いていればたい…

オドリコソウ

数多くの野草の中でも、もっとも恵まれた名前をつけてもらった野草だろう。 以前こんな話を聞いたことがある。 ある大学の野外授業で、ある女学生が初めてオドリコソウを教えてもらって、それ以来どんどん植物が好きになっていったきっかけになったとのこと。…

姉川 妹川

湖北を流れる姉川は、姉川の合戦でその名をよく知られているが、この川は、妹川とも呼ばれる高時川と合流したのち琵琶湖に流れ込んでいく。姉川といい、妹川といい、きれいな響きのこれらの川の名は、日本の他の各地にもっとあってもよさそうに思えるが、川…

若狭一宮神社

神社が目的で出かけたのでもないが、近くまで行ってふっと、若狭姫神社…というのを聞いたことがあるのを思いだして訪れてみた。行ってみてわかったが、上社の若狭彦神社 と 下社の若狭姫神社 があり、両神社で若狭国一宮である。敦賀にある 気比神社 もずい…

伊吹山麓

伊吹山麓では季節に応じて多種の植物を見ることができる。少し肌寒い日ではあったが、多くの早春の植物の開花が見られた。 トウゴクサバノオ(キンポウゲ科) サバノオの名前のとおり 右に鯖の尾状の果実が見られ これからさらに広がっていく 伊吹山麓に分布…

夫婦桜

近くの集落の墓地に夫婦桜と呼ばれるエドヒガンザクラの大木があり、名前のとおり二本の桜が、樹齢数百年を経て並んでいる。古木ではあるが、樹勢は強く、毎年見事な開花が見られ、何年かに一度、林床に生えるハマダイコンの開花と重なることがあり、見事な…

カタクリ

春の妖精(スプリングエフェメラル)の代表ともいえるカタクリ… あらためて振り返ってみると、とりあげていなかったように思う。 里山の雑木林に早春のみ開花し、その後樹木の葉が展開するに連れて、すぐに消えてしまう。足るを知る…というか、いさぎよし…と…