アサギマダラ

 

毎年、秋のフジバカマの開花に合わせるようにアサギマダラが次々と訪れてくる。

遥か南西諸島までの渡りの途中に立ち寄ってくれるのだが、

まず、よくフジバカマの花を見つけ出すものだと感心する。

人とは比べようもない嗅覚を持っているのだろうが、視覚や記憶に頼る面が多い類人猿と違って、昆虫はとんでもない本能を持っている。

また、もう一つは、この弱々しい飛び方で、方向を見出す能力も含めて、よくぞ海山を越えて南西諸島まで辿り着けるものだと感心する。

浅葱色のきれいなこの蝶の好きな人は多く、山登りをする人はけっこう見かけている蝶ではないかと思う。

日本の国蝶はオオムラサキだが、アサギマダラは有力な国蝶の選考対象にあがっていたようだ。

 

 

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どうかみんな南西諸島までたどり着きますように!

コスモス

 

毎年楽しみにしているコスモス畑だが、今年は9月下旬には行けず、少し遅いかと思いながら行ってみるとなんとか咲き残っていてくれた。

最近は インスタ映え・・ の影響か、至る所に人が増え、植物を見に行っているのか、人を見に行っているのかわからなくなるところが多くなったが、ここは穏やかに過ごせる。

毎年ゆっくりと時間を過ごしては昼の弁当を食べてくる。

 

コスモス(キク科)

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中南米原産の一年草だが、考えてみれば一年で大きくなるもので、風に揺れる姿からは弱々しいイメージもあるが、近年の台風や大雨にも負けずに毎年倒れることもなく立派に開花する。

秋桜・・は歌で知られるようになって誰でも読めるようになったように思えるが、大春車菊とも呼ばれる。コスモスは宇宙という意味合いを思い浮かべるが、命名されたのは調和、秩序の意味かららしい。

各地にあるこのようなコスモス畑は整地をして栽培されているのだが、コスモスは一度育って開花すると、放っておいても種を作って毎年開花してくれる。と言って、セイタカアワダチソウなどのように至る所に進出して増えてゆくわけでもない。そういう意味でも調和とか秩序の名はふさわしいのかもしれない。

 

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滋賀県長浜市湖北町下山田

京都府立植物園

 

半年ぶりに県境を越えた

ほんとうに異常な日々を過ごしている

実は府立植物園、あるいは湖南、湖東の希望ヶ丘公園などを取り上げているときは

病院へ通っている

それゆえ非常事態宣言などが出ていても不要不急の事象ではないので

県境を越えようが構わないのだが

いわゆる基礎疾患というのがあるため

あまりの感染者数にやはり控えていた

 

植物園も久々の開園でたくさんの人で賑わっていた

私などはまだよいが、街の人たちは息の詰まるような日々が続いていたのだろう

 

シダレエンジュ(マメ科

多くの木々に枝垂れ性はあるが

この木の枝ぶりには驚かされる

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クスノキ並木(クスノキ科

府立植物園の代表的景観

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カリガネソウ(シソ科)

果実になっていた

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ヒオウギ(アヤメ科)

こちらも果実になっていた

この果実をヌバタマといい

髪や夜など漆黒のものの枕詞に使われる

たしかに黒光りしている

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クロバナヒキオコシ(シソ科)

ヒキオコシの葉はすべて噛んでみるとかなり苦いが胃の薬

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ノコンギク(キク科)

ヨメナと共に秋のキクの代表

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オミナエシオミナエシ科)

ここのオミナエシはフジバカマと同じ時期に開花していた

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アキチョウジ(シソ科)

花の形が香辛料の丁子(チョウジ・クローブ)の形をしている

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ノダケ(セリ科)

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フジバカマ(キク科)

やはりアサギマダラが訪れていた

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アサギマダラ

日本各地から南西諸島まで渡りをする蝶

ほんとうにこのような花の蜜でよく海を越えて行けるものだと感心する

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ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

園芸種でいうとホウセンカ

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ホトトギスユリ科

野鳥のホトトギスの喉にあるまだら模様から

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アレチヌスビトハギ(マメ科

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フユザンショウ(ミカン科)

実はたしかにサンショウの実

昔、北山の芹生(せりょう)峠を歩いていて初めて見かけたが

葉だけではサンショウの仲間とは気付かない

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残念ながら時間がなかったので一時間もいれなかった

夕焼けと虹と

 

夕方に部屋にいてもわかるくらいに外が赤くなっていた。

外に出て空を見てみると虹が一部見えたので、

すぐに開けたところまで行ってみると

きれいな半円形の虹が全体的に赤みを帯びてかかっていた

 

9月30日 17:38

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湖西は虹の多く見られるところで、特に時雨が頻繁に降る晩秋にはよくかかる

ただ、このように赤い虹を見たのは初めてで

遠くに大きな台風が通過していた影響なのかもしれない

 

ものの5分ほどで消えてしまった

 

わかりにくいかもしれないが、右上をみるとこの虹は二重にかかっている

 

秋 分

 

匂うが如く いま盛りなり・・・

これは春の桜を読んだ歌だが、秋の花々の最盛期というのは

秋分の頃のように思える

もちろん地域によって異なってくるかとは思うが

主だった秋の花々が咲きそろってくる

ただ、春と違い、花が終わった後を寂しく感じてしまうが

最後に、紅葉というクライマックスが控えている

春の新緑に対するものだが

四季・・自然というものはほんとうによくできている

 

 


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ヒガンバナヒガンバナ科

イネ(イネ科)

キクイモ(キク科)

アキノノゲシ(キク科)

マルバルコウヒルガオ科)

ツユクサツユクサ科)

ヤブツルアズキマメ科

ソバ(タデ科

ヤマハギマメ科

ススキ(イネ科)

シオン(キク科)

 

 

春の華、秋の菊、笑って我に迎えり

暁の月、朝の風、情塵を洗う

 

        性霊集    弘法大師

 

 

 

センニンソウ

 

花の盛りは一週間ほどだろうが、見事な花に圧倒されることがある。

いわゆるクレマチスあるいは日本のテッセンの仲間の蔓植物にあたる。

センニンソウの名前は、果実(痩果)の毛が翁(仙人)の髭に見えることから。

 

センニンソウキンポウゲ科

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紅白

紅はヤマハギマメ科

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バイパスの土手に見事な花園があった

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赤はヤマハギマメ科

右上の木はヌルデ(ウルシ科)

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これはよく似た種類のボタンヅル

三出複葉に切れ込みがある

ボタンヅル(キンポウゲ科

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秋の七草

 

 

山上憶良の 万葉集にある七草の歌

 

秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

 

萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

  

この中で、今の時代に一般の人が違和感を覚えるのは クズ だろう

山野を覆い尽くすように広がる姿を見ると、雑草どころか 悪草にすら見える

ただ、クズの花は次の写真のように、形といい、色合いといい、魅力的なものである

また、掘り起こしてさらに精製するまでが大変だが、葛粉になり、さらに葛根湯の原料でもある

昔の人は、悪い面ばかりに目をやるのでなしに、そのものの良い面に気付き、結果として恩恵を受けてきた

 

① クズ(マメ科

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②  ナデシコナデシコ科)

いわゆる大和撫子である

野生のカーネーション

茎は細くて すっきりとしているが 芯は強い

かくありたし

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③  ススキ(イネ科)

この植物を見て趣を感じるのは日本人だけではないだろうか

仲秋の十五夜には欠かせない

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④  ハギ(マメ科

これは今でもいかにも秋らしい花である

なお餅米と小豆で作る おはぎ だが

秋分の秋のものは おはぎ(萩から)

春分の春のものは ぼたもち(牡丹から) と呼ぶ

ハギには種類があるが 写真は ヤマハギマメ科

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山上憶良の歌のアサガオはキキョウのこと

今では自然植生はほとんど見られなくなったが

ずいぶんと昔、八ヶ岳の高原で キキョウやナデシコが一面に咲く姿を見たことがある

奈良時代はあのような感じだったのだろう

⑤  キキョウ(キキョウ科)

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⑥  オミナエシオミナエシ科)

千利休は茶花としては匂いを嫌って避けたという

ただ、姿は清楚な花である

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これは オミナエシ(女郎花) に対する

オトコエシ(オミナエシ科)

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⑦  フジバカマ(キク科)

これこそ今では自然植生はほとんどなく絶滅危惧種にあたる

昔は川の土手などに普通に生えていた

よく似たヒヨドリバナはいくらでもある

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フジバカマが咲く頃に必ず アサギマダラ がやってくる

この蝶は沖縄、奄美などの南西諸島まで渡っていくという

光るような浅葱色(あさぎいろ)がわかるだろうか

昔の日本人の感性というものに驚くばかりである

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さらに昔の人の感性に驚くのは 下は 

フジバカマの小花を一つ取ったものだが

フジバカマ(藤袴)の名前の由来がわかるだろうか

気付いた人はたいてい うわ〜 そうなのか〜 という人が多い

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なお、秋の七草といっても開花時期はまちまちで

西周辺では
キキョウ、ナデシコは7〜8月に、

クズ、オミナエシは現在で終わりかけ

ハギ、ススキは今から

フジバカマは一番遅く9月下旬頃から咲き出す

 

 

 

 

葉月

 

 

ずいぶんと暑い日が続いた後は、急に前線がかかり続けて大雨が続き真夏の梅雨のような状態になってしまったが、気象庁の警告通りに大きな規模の災害にならなかっただけが幸いかもしれない。

 

残念ながらどこへも行くことができなかったが

振り返って、今年の夏らしい景観、植物を

 

クサギ(シソ科) 

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葛尾崎と竹生島 

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 瓜割の滝

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石田川河口と夏雲

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夏の湖

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湖岸

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夕景 

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ハグロトンボ 

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クレオメ(フウチョウソウ科)

西洋風蝶草 熱帯アメリカが原産地

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カラスの羽なのか?

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ヤマグリ(ブナ科)

今年もクリはたくさんの実を着けている
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ミソハギミソハギ科)

湿地の植物だが田の畦によく生えていて盆花にされる

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ジュズダマ(イネ科)

実にひもを通して数珠を作って遊んだことから・・

改良された栽培種がハトムギ

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フシグロセンノウ(ナデシコ科)

ナデシコ、いわゆるカーネーションの仲間

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タラノキウコギ科

この時期に開花する

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仲良く樹液に夢中のカブトムシとスズメバチ

両者とも一年で命を終える

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サルスベリ

 

現在の家に住んで、もう三十年近くになるが、最初に借家に住んでから六度の引っ越しを経て、七度目にして初めてこの持ち家に移り住んだ。 最初の家に住んでいたときに、少し行ったところにあるお寺の白い、背の高いサルスベリが印象的で、いつか庭が持てるようになればサルスベリを植えようと思っていた。ところが、ちょうど持ち家を考え出したりする世代の頃がバブルの最盛期で、生まれ育った街での持ち家は一億円とか狂ったような時代で、なかなかサルスベリは植えることができなかった。

冬の大雪で幹から折れたこともあるサルスベリは、今では屋根の高さほどもあり、今年は特にたくさんの花をつけてくれた。

白い方のサルスベリは、もう昔、お寺でみたサルスベリと同じ高さと花付きになっているかもしれない。

 

サルスベリミソハギ科)

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百日紅の名の通り、次々と蕾が開花して、三ヶ月以上花をつけていることが多い

中国南部原産の植物

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これは街路樹に植栽されたもの

最近は所々で街路樹に使われるようになった

この個体は少し藤色がかった花をつけている

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タカサゴユリ

 

バイパスの土手に咲く、白いユリに目が止まったのは、もう十数年前になると思う。

それ以来至る所に増えてきた。西日本にはほぼ分布しているというが、どこまで広がっているのか。

花を見ればほとんど花屋で市販されているテッポウユリと変わらないのだから、一般の人が庭や道路沿いに増やしたがるのも無理もない。

ただ、あくまで帰化植物なので、在来種との交雑や、在来種のユリの減少、植物のウイルスや種々の問題があり、むやみに増やすのは考えものである。

一度に数百から千近い数の薄い幕状の種子をつけ、風に乗って分布を広げてゆく

 

 

 

タカサゴユリユリ科

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発芽から一年で開花するというから、背の低いこの個体などは一年で花を咲かせたのかもしれない。 

この個体がわかりやすいが、花に紫色のスジがあり、テッポウユリは純白である

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中には一株に五つ六つと花をつけているものもあり驚くが、この個体は蕾を七つつけている

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もちろん花を多くつけるものは地下に鱗茎を発達させていて、何年か年を越したものになる

よく園芸用に球根との記載があるが、鱗茎が正しい。

これは根ではなく、ちょうどタマネギと同じ部位になり、根は写真の通り下部に伸びているのがわかる。

茶碗蒸しに入れる百合根にあたるが、この百合根は苦くて食用にならない

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タカサゴユリタカサゴ高砂)は台湾の旧名称でこのユリは台湾に自生している

関係がないが、兵庫県にも高砂の地名があり

よく結婚式で謡われる 高砂高砂やこの浦船に帆を上げて・・)は この兵庫県の方

生水の郷

 

近くに、以前、写真家の今森光彦さんによって紹介され知られるようになった生水(しょうず)の郷がある。針江という集落を中心に霜降、深溝という集落にかけて、豊富な湧水が今でも生活に結びついている。敷地から湧水が自噴し、集落を網の目状に水路が通り、やがて針江大川と呼ばれる川に集まって琵琶湖に注いでいる。川端(かばた)と呼ばれる湧水を家に引き込んだ場所で炊事、飲用等に用いられてきた。

 

湧水が集まって流れるこのような水路がいくつもある

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上記の水路が集まって流れる針江大川

集落を流れ、田畑を通って琵琶湖へ流れこむ

ほとんどが湧水からなる

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バイカモキンポウゲ科

水量が多く、流れも急で、それほど花をつけていない

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バイカモキンポウゲ科

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オオカナダモトチカガミ科)

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上 バイカモ

下 オオカナダモ 

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 アオサギ(サギ科)

魚が多いので、それを狙う野鳥も多い

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正しい夏休みの過ごし方をしている子供たち

テーマパークの乗り物よりはるかに楽しいかと 

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所々にコイが飼われている

というか半野生のような感じである 

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川端(かばた)

映像でもあったが、コイがいて食器を洗った残飯を食べる

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鉄管を10mほど打ち込むと水が自噴してくる

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ハグロトンボ(カワトンボ科)

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針江大川の琵琶湖岸付近

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考えてみれば、今では水道を当たり前のように思ってしまっているが、全国に普及していったのはおそらく戦後のことだろうし、もともと集落や街はまず第一に水が確保できる場所であることが成立条件だったろう。今では新興住宅地は、・・台、・・ヶ丘などという名前がつけられているところが多いが、それ以前は日本人は基本的に、谷(たに、やつ) に住んできたという。高台に住んでいては湧き水は望めないし、いくら井戸を掘ったところで水が出るはずがない。

七夕

 

生憎の天気だが、旧暦(太陰太陽暦)では、今日が七夕(たなばた)にあたる。

どこかで記したように、現在の暦の七月七日では梅雨の時期にあたってしまう。

仙台の七夕がそうであるように、いまだ旧暦の七夕に行事を行なっている地方もあるようで、大切なことだと思える。

伝統的七夕・・・という表現があった。

 

コロナが早く終息しますように・・・

 大きな災害が起こりませんように・・・

これほど皆が共通の願い事をする年も少ないだろう

 

天の川  自宅近くにて

これは先日 8月10日の夜の空

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以下は2016年7月9日

イエローストーン国立公園にて

海外でも天の川は見える 当たり前だが・・・

英語では Milky Way

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いろいろ見ているうちに 棚機(たなばた)という言葉に出会った

七夕自体は中国から伝わった行事の様だが、秋の豊作を祈って女性が小屋にこもって機(はた)を織る行事と結びついて、たなばたと呼ばれる様になったようで、なるほど七夕自体は、たなばたなどと読めるはずがない。棚機というのは神に捧げる布を織る機械のことのようで、確かに織姫は機を織っている。

 

なお、これは以前から聞いていたが

機織り(はたおり)の はた は

京都の 太秦(うずまさ) 近江の秦荘(はたしょう) その他全国各地に地名が残る

渡来系の 秦(はた)氏

から来ている

羽田、幡、畑、波多 などもそこから来ており

それこそ聖徳太子の時代だと思うが

機織りなどの、先端技術を持った人々だったのだろう

 

クサギ

 

 

梅雨明け頃にネムノキやノリウツギなどの花が咲いて、秋まで植物は一休みの感はあるが、考えてみるとこの暑い最中に咲く花もあるもので、このクサギの花は正に盛夏に咲いている。

お世辞にも良い匂いとは言えない匂いがするのでこの名(臭木)があるが、春の若芽は茹でると匂いが消えて山菜になると言うし、何よりこの花の香りは素晴らしい。よく言えばジャスミンのような香りがする。

時折大きな規模で群生しているところがある。

 

 

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クサギ(シソ科)

以前はクマツヅラ科に入れられていたが、香りのせいでもないと思うが現在ではシソ科に入っている

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花の香りの意味はわかるが、果たして昆虫たちにとって葉の匂いは意味があるのかどうか。

確かにあまりクサギの葉が食べられているのは見たことがないようにも思うが。

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湖北湖岸のハス

 

この夏も湖岸を彩って咲いていた。

岸周辺だけでなく、一部は沖合に向かっていて、昨年より広がってきている。数年は広がり続け、いずれ広大な群集になるように思える。

訪れる人も増え、カメラを持った年配の人や、通りがかりのバイクの若者や、ご夫婦がきておられたが、そのうちに多くの人に知られるようになるのかもしれない。

 

ハス(ハス科)

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これが蜂巣(はちす)

いつかはハチスの花とさく・・・

これからハスの名前は来ている

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展開前の葉を見て思い出した

比叡山の千日回峰の行者さんはこのような形の帽子をかぶっている

蓮の葉の形から来ているのだろう

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琵琶湖南湖にある烏丸半島のハス群生地が有名だったが、十年近く前になるか、突然衰退して姿を消してしまった。

今ここは勢いがあって増え続けているが、いづれは衰えてはいくように思う。

 

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なお、この近くの昨年も取り上げた早崎内湖のハスだが、昨年の秋頃から重機が入って根こそぎ掘り起こしていた。ごく一部のハスが咲いているだけで、昨年までの姿は全くなくなっている。

以前紹介したように、この内湖は、高度成長期に琵琶湖岸の内湖が多く埋め立てられ、農地に転用されたが、のちに内湖の浄化作用や魚類の産卵、養育の面等が見直され、再び掘り起こしてビオトープ実験場とされている。ハスを掘り起こして全て除去したのは、ハスばかりが水面を覆い尽くして思ったように生物多様性が復元してこないためかと思う。

元の早崎内湖に戻すのは簡単なことではないし、数十年の歳月を覚悟せねばならないように思う。

この内湖に、毎年初冬に訪れてくるコハクチョウが困って、仕方なく少し沖合の砂州でこの冬を過ごしていた。

 

なお、この群生地はすぐ近くに二十台くらいが止めれる駐車場があるが、昨今の騒ぎで今週末から琵琶湖岸の駐車場は全面駐車禁止になってしまう。

 




 

盛夏 文月

 

八月(葉月)になった

 

七月(文月)中の 夏らしい景観をあげてみた

 

 

海津大崎湖岸

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ハチク(イネ科) と イシミカワタデ科

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大豆畑と夏雲

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内湖と夏雲 

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ヤマグワ(クワ科)

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エノキ(ニレ科)

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夕映え

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夏雲

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夏雲 上の雲の夕映え 

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夕焼け 

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ネジバナ(ラン科) 

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ヒグラシ

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夕方の星空

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オニユリユリ科

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ただし 残念ながら今年も夏らしい景観の代表ともいうべき花火はない

聖火はあっても、盛夏にそぐわないオリンピックはあるが・・・