キンラン

 

昨年に続いて、今年もたくさんのキンランが咲いてくれた。近くにクヌギやコナラの林があって、数年前から落ち葉をかき集めたりしていた。そのことが関係したのか、あるいは以前から生育していたものの気付かなかったのかは分からないが、年々増えてきたようにも思う。

ラン科の植物は、キク科の植物と並び、進化の上ではもっとも新しく出てきた植物で、菌類と共生することで発達してきた。キンランも最近は数が減って、絶滅危惧種に入っているようだが、もしかするとキンランはランの中でも、里山、いわゆる人間の手の加わった環境に適応してきた種類なのかもしれない。いわゆる深山でキンランを見かけたことはない。

 

キンラン(ラン科)

f:id:Jiroviolet:20210508174350j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174355j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174402j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174408j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174415j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174429j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174445j:plain

 

 

 

写真に撮った個体ではないが、同じ林の道路脇に9株のキンランが密生しているところがあった。あまりに多かったので正確に数えて覚えている。

少し心配したが、写真の通り、ゼンマイの葉が隠してくれていたり、ウマノアシガタキンポウゲ科)の花がカムフラージュになったりで、まあ、大丈夫かと思っていたが・・・

f:id:Jiroviolet:20210508174723j:plain

 

連休後の朝、見てみると9株すべてなくなっていた。

一見すると分からない感じになっていたが、よく見てみると

ことごとく掘り起こした跡があった・・・

f:id:Jiroviolet:20210508174736j:plain

 

犯罪でもないだろうし、処罰もされない事象だが、一応絶滅危惧種である

智恵を絞って札を立てておいた・・・

f:id:Jiroviolet:20210508174742j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508174751j:plain

 

フジ

 

多くの木々が開花や芽吹き、紅葉などとともにそのありかを教えてくれることが多いが、フジも、今の時期には、至る所で目立つようになる。

特に植林地などでは管理が行き届かなくなってきていて、スギに巻きついて花ばかりが目立つようになっているものも多いかと思う。

 

 

フジ(マメ科) 

正確にはノダフジマメ科

f:id:Jiroviolet:20210507160318j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210507160333j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210507160354j:plain

 

一般のフジと言っていいのか、これらのフジは正確にはノダフジマメ科)といい、もう一種、関東、中部から西日本に分布しているヤマフジマメ科)があり、これは湖国にはない

 

これが ヤマフジマメ科

花の房はずんぐりとしている

f:id:Jiroviolet:20210507160402j:plain

 

 

 これは国道脇の景観

f:id:Jiroviolet:20210508082430j:plain

 

まるで滝のように咲いている

f:id:Jiroviolet:20210508082435j:plain

 

アカメガシワトウダイグサ科) と フジ 

f:id:Jiroviolet:20210508082443j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508082456j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210508082448j:plain



ノダフジという名が気にかかって調べてみたが・・・

命名牧野富太郎だが、やはりノダ(野田)は大阪の福島区の地名から来ていた

野田などという地名はどこにでもありそうだが、関西の者なら大阪の環状線の駅名を思い出すかと思う

昔から 『吉野の桜 野田の藤 高尾の紅葉』と並び称されたというから、かなりの規模だったのだろう

 

 

訂正

四月の 『卯月』 の動画で下記の画像をヤマグワ(クワ科)としたのを

ヒメコウゾ(クワ科)に訂正します

f:id:Jiroviolet:20210425140313j:plain








 

ニホンアナグマ

 

 

ニホンアナグマ(イタチ科)

f:id:Jiroviolet:20210504195427j:plain

 

 


www.youtube.com

 

 

散策の途中で出逢ったが、おそらくこちらには気付いていないだろう。以前にもアナグマを見かけたことはあるが、目が悪いのかほとんど警戒心がないような感じがする。

たぶんタヌキとよく似た行動習性をしているように思うが、直に見てみると、このような動物もいてもよいのだなぁ・・・という気がしてくる。

もちろん気付かないところで優れた本能や、能力を持ってはいるのだろうけれど、やはり自然というものは寛容な面があるように思えてくる。

ダーウィンが弱肉強食、適者生存といい、生物進化を唱えたが、シマウマやガゼールは、いつもライオンやチーターに追われて毎日戦々恐々とした日々を送っているのでもあるまい。もしそうなら、すべてノイローゼになってしまうだろう。

今西錦司は能力の高いものも、増えよ、そうでないものも増えよ、この三千大世界はあらゆる生物で満たされておる・・と

アナグマから進化論まで飛躍してしまったが、直に自分の目で見るとやはり自然というものは厳しい面がある反面、ゆったりしているように、またそのことを忘れてはいけないようにも思える。

人によって持ち込まれたアライグマやハクビシンの被害が増えているようだが、昔ながらのアナグマのような動物が本来の領域のまま、絶滅もせず生きているのには元気付けられるし、

特に今のような現状の日々の中で、少し息抜きをさせてもらった。

 

日本三鳴鳥

 

さえずりの綺麗な日本三鳴鳥は、ウグイス、オオルリ、そしてコマドリだが、コマドリは高山帯、亜高山帯に行かねば聞くことはできない。

恵まれたことに自宅のすぐ近くでウグイスとオオルリのさえずりを聴くことができるが、あと一種、コマドリに匹敵する綺麗なさえずりの野鳥が来ていた。

クロツグミである。夏鳥としては一級の綺麗な鳴き声とあり、またそんなに簡単に出逢える野鳥でもあるまい。

カメラのマイクそのままで録っているので、音は良くないかもしれないが雰囲気はわかると思う。

なお樹々の画像は野鳥とは関係がなく、背景として入れてある。

 

f:id:Jiroviolet:20210502164413j:plain

 


www.youtube.com

 

監修 宮田 正春 

 

 

巨木の森

野坂山地にある大谷山。

赤坂山とともに展望の良い山行が楽しめる山だが、山麓に大木の密生した場所がある。尾根近くまで登るとブナ林が広がるところがあるが、ここはそこに至るまでの夏緑樹の広かる林にあたる。幾分平坦になったところだが、なぜかそこだけ巨木が何本も生えていて周囲の登山道と雰囲気が全く異なる。

久々に訪れてみたが、多くはイヌシデの大木だった。

 

コハウチワカエデ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20210428153255j:plain

 

中央がコハウチワカエデ(カエデ科)、

右と左斜め方向がイヌシデ(カバノキ科)

f:id:Jiroviolet:20210428153312j:plain

 

中央がコハウチワカエデ(カエデ科)、

右と左斜め方向がイヌシデ(カバノキ科)

左はコシアブラウコギ科

f:id:Jiroviolet:20210428153321j:plain

 

コハウチワカエデ(カエデ科)

見たことがあるもっとも大きなコハウチワカエデだろう

f:id:Jiroviolet:20210428153329j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210428153444j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210428153427j:plain

 

 

逆方向から

右端より

コシアブラウコギ科

コハウチワカエデ(カエデ科)

V字型に イヌシデ(カバノキ科)

     イヌシデ(カバノキ科)

左奥 イヌシデ(カバノキ科)

コハウチワカエデとイヌシデの間の奥にイヌシデの倒木の根本が見える

 

f:id:Jiroviolet:20210428153351j:plain

 

 

 

イヌシデ(カバノキ科)

アカシデの大木というのはあまり見たことがないが、イヌシデは時折見かける

ここには倒れたものも含めると四本のイヌシデの大木があったことになる

f:id:Jiroviolet:20210428155348j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210428153420j:plain


f:id:Jiroviolet:20210428153414j:plain

 

イヌシデの倒木

おそらく数年来の台風で倒れたものかと思うが

背丈くらいの高さで折れていたので、もともと弱っていたものかもしれない

かなりの大きな空間が開いてしまっていた

f:id:Jiroviolet:20210428155625j:plain

 

コシアブラウコギ科

f:id:Jiroviolet:20210428155645j:plain

 

 

ホオ(モクレン科)f:id:Jiroviolet:20210428155654j:plain





 

 

 

卯月 風景


やはり四月は伸びやかな、勢いのある景観が見られる。

秋の紅葉以上に色彩に恵まれた季節に思える。

 

コブシ(モクレン科)とホトケノザ(シソ科)

f:id:Jiroviolet:20210426143859j:plain

ホトケノザ(シソ科)

f:id:Jiroviolet:20210426143906j:plain

 

ノウルシ(トウダイグサ科) 

f:id:Jiroviolet:20210426143921j:plain

 

エドヒガンザクラ(バラ科) ヤマザクラバラ科

f:id:Jiroviolet:20210426143943j:plain

 

アベマキ(ブナ科)

f:id:Jiroviolet:20210426143936j:plain

 

オオバン(クイナ科)

f:id:Jiroviolet:20210426143951j:plain

 

カスミザクラ(バラ科

f:id:Jiroviolet:20210426144003j:plain

 

 ヤナギsp(ヤナギ科)

f:id:Jiroviolet:20210426144014j:plain

 

ハマダイコンアブラナ科) エノキ(ニレ科)

f:id:Jiroviolet:20210426174312j:plain



 

卯月

 

 

四月は一年のうちで最も変化が速く、また変化が大きな月にあたる。野草や木々の花だけでも取り上げられないほど咲き、一種の植物に一枚の画像を選んでもあげきれない。野に一面の緑が広がり、山々は褐色の世界から、種々の色彩に置き換わっていく。

四月は卯月だが、現在の四月は旧暦では弥生にあたる。それもそのはずで 

弥生は語源を辿ると、「弥生(いやおい)」が変化して「やよい」になっている。

結婚式などで言われる「弥栄(いやさか、やさか)」と同じで、

弥生の「弥」はいよいよ・ますます、「生」は草木が芽吹くことを意味していて、なるほどなぁと納得する。

咲く花や芽吹きを撮りきれないし、また撮った画像とて上げきれないが、四月(弥生)も下旬になり、代表的なものだけでもあげてみる。

 

 

 

f:id:Jiroviolet:20210425141128j:plain

 

 

6分強の長さに及ぶ・・・


www.youtube.com

 

 

f:id:Jiroviolet:20210425140416j:plain

 

ミツバツツジの丘

ミツバツツジが密生しているところがあって、ちょうどオオイワカガミの開花と重なり、花だらけの丘になっている。もともとミツバツツジは多く自生していたと思うが、公園化されて植栽、保護されてきたものだと思う。

 

コバノミツバツツジツツジ科)

赤紫といえばいいのか、新緑の時期にあって、驚くばかりの鮮やかな色彩を放っている。

f:id:Jiroviolet:20210423175847j:plain

f:id:Jiroviolet:20210423175853j:plain

f:id:Jiroviolet:20210423175901j:plain

f:id:Jiroviolet:20210423175908j:plain

f:id:Jiroviolet:20210423175923j:plain

f:id:Jiroviolet:20210423175928j:plain

 

コバノミツバツツジ の名は、他のミツバツツジ の比べて成長後も葉の大きさがずいぶんと小さいままであることから

f:id:Jiroviolet:20210423180444j:plain

 

スミレ(スミレ科)

道路脇に咲いていたもの

f:id:Jiroviolet:20210423180830j:plain

 

マンサク(マンサク科)

f:id:Jiroviolet:20210423180726j:plain

 

アマヅル(ブドウ科

オトコブドウともいい、果実は甘くて美味しい

f:id:Jiroviolet:20210423180737j:plain

 

ハネミイヌエンジュ(マメ科

f:id:Jiroviolet:20210423180745j:plain

 

ウリカエデ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20210423180751j:plain

 

コバノトネリコ(モクセイ科)

真っ白なふさふさした花をいっぱいにつける

木に粘りがあり、野球のバットの材料

別名アオダモ

f:id:Jiroviolet:20210423180811j:plain

 

ヤマツツジツツジ科)

f:id:Jiroviolet:20210423180821j:plain


少し木々をくぐると琵琶湖が見えるところがある

f:id:Jiroviolet:20210423182734j:plain













 

ヤマザクラとカスミザクラ

早い早い!

今年はあらゆる植物の開花、芽吹きが早まっている。

特に桜の開花は早く感じ、エドヒガンザクラに続いてヤマザクラ の開花も早まり、例年なら四月下旬に開花するカスミザクラも満開を過ぎつつある。

吉野の桜の満開は例年より10日早まっているとのこと。

決して暖冬だったような感覚はないものの、全国平均だったか、三月の平均気温が過去最高とのニュースがあった。

もともと春は自然の日々の変化が早いものの、これだけ早いとゆったりと過ごせない。

 

 

カスミザクラ(バラ科

f:id:Jiroviolet:20210416100919j:plain

もっとも遅く咲き出す桜で、エドヒガンザクラやヤマザクラがほぼ終わった後で山麓や山々に目立ち、ポツンポツンと点在することが多い。

花弁はほぼ純白と言っていいが、次の画像のように花柄に少し短毛がある。

 

f:id:Jiroviolet:20210416101317j:plain

 

 

ヤマザクラバラ科

f:id:Jiroviolet:20210416101820j:plain

 

エドヒガンザクラ とともに山野を代表する桜で、古来から親しまれてきた。

エドヒガンザクラやソメイヨシノと異なり、開花時に同時に葉が展開してくる。

古来から歌われる桜や、奈良の吉野の桜もこの桜。

 

f:id:Jiroviolet:20210416103747j:plain

 

 


www.youtube.com

カタクリ

 

よく言われるSpring Efemeral(春の妖精)の代表植物であるカタクリ

まだ寒さの残る初春に林床で開花し、樹木の葉がすっかり展開する初夏には地上部の葉や花の姿はすべて消えてしまうが故に、はかない春の妖精と名付けられた花たちである。

ある程度の標高のブナ林などの尾根筋にところどころ見かけることはあるが、これらのカタクリ里山で管理された樹林下の群集である。二十年ほどの周期で伐採されて利用されるクヌギやコナラの林床に生育している。

 

f:id:Jiroviolet:20210410113713j:plain

 

 


www.youtube.com

海津大崎の桜

 

もう十数年ほど前からになるか、毎年桜の季節になると、驚くほどの人たちが来るようになって、桜並木の湖岸沿いの道路だけでなく、湖西へ来るまでの道や、湖北に至る道までも大渋滞を起こすようになった。

いいのか、悪いのか?よくわからない。

ただ、そこは地の利で、朝早くに訪れるとそれほど混むこともなく通り抜けできる。

もっとも、最近はそのことに気づいた人も多いようで、車の数が増えては来たが。

海津大崎を抜けるには短いトンネルが4つほどあり、昭和11年に道路が開通した際に、当時高島地方事務所に道路補修をする修路補修員として勤めていた宗戸清七が作業の合間にソメイヨシノを植樹したことに端を発する。

海津大崎は琵琶湖岸としては珍しく岩礁地帯が続くが、このような場所は、琵琶湖岸ではここと、近江八幡の伊崎不動くらいではないかと思う。

 

 

f:id:Jiroviolet:20210407165837j:plain

 

 

f:id:Jiroviolet:20210407165809j:plain

 

 


www.youtube.com

 

百瀬川の桜

 

野坂山地から流れ出る百瀬川が平野部に出たところに野生の桜の見事な山がある。地元では軍艦山と呼んでいるようだが地形図には笹ヶ峰とある。おそらく桜にとっての生育条件が良い斜面なのだろうと思うが、よくも自生でこれだけ咲き誇れるものかと感心する。

百瀬川はここより数百メートル下流で伏流水となりいったん水の姿がなくなったのち下流で再び流れ出すが、琵琶湖に流れ込む河川に多い天井川となる。

また百瀬川は平野部に流れ出したところに典型的な扇状地を形成しており、授業で習った通り果樹園などに利用されているところが多い。伏流水が再び湧き出るところには、沢、大沼、深清水などの地名がついており、扇状地の特徴がよくわかる。

 

f:id:Jiroviolet:20210402175755j:plain

 

 


www.youtube.com

 

以下の画像は桜の開花と他の夏緑樹の芽吹きが揃った2018年の春のもの。

 

f:id:Jiroviolet:20210403103053j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210403103103j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210403103113j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

湖西のエドヒガンザクラ

 

湖西にはエドヒガンザクラが数多く自生し、平野部から丘陵地、山麓、山中にまで、春になると至る所にその存在を示してくれる。中には樹齢数百年の古木も多く、やはりそういった木々からは特別な感覚を受ける。

あでやかなソメイヨシノにもその良さがあるが、残念なことに江戸時代の終わりにエドヒガンザクラとオオシマザクラから交配されて生み出されて以来その再現はできないようで、クローンとして増えるしかなく、百年近くあった寿命も現在では五六十年になってきている。

日本全国に残る桜の古木もほとんどがエドヒガンザクラ、あるいはエドヒガンザクラから派生したシダレザクラで寿命が圧倒的に長い。

 

エドヒガンザクラ(バラ科

f:id:Jiroviolet:20210402101257j:plain

 

youtu.be

 

スミレサイシン

 

 

ほとんどのスミレは タチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ のように ・・・スミレの名前で呼ばれるが、スミレサイシンだけは逆になっている。

ウマノスズクサ科のウスバサイシンに葉が似ているために付けられた名前で、ウスバサイシンとは科も全く異なる。ウスバサイシンはどちらかというと徳川の家紋や葵祭で知られるフタバアオイの方によく似ているがアオイ属より葉が薄く、葉に辛味があることから薄葉細辛の名がつけられている。

スミレサイシンは日本海側の雪の多いところに分布し、日本海要素に属する植物にあたる。

 

f:id:Jiroviolet:20210328115058j:plain

 

 


ウスバサイシン(ウマノスズクサ科)

f:id:Jiroviolet:20210328115208j:plain

 

ウスバサイシンの花

壺のような形をしたものが花で、スミレの花とは全く異なる

f:id:Jiroviolet:20210328115215j:plain

 

スミレサイシン(スミレ科)の葉と花

f:id:Jiroviolet:20210328115225j:plain

 

 


スミレサイシン

 

ヤマエンゴサク

 

魅力的な花である。

よく見かけるムラサキケマンミヤマキケマンと花のつくりが同じではあるが、エンゴサクは色の変化が混じり、また草丈もケマン類のように高く伸びない。

ただ、延胡索の名がある通り、漢方に用いられたのだろうが、ケシ科の毒草である。

 

ヤマエンゴサク(ケシ科)

f:id:Jiroviolet:20210322191117j:plain

 

f:id:Jiroviolet:20210322202521j:plain

 

 


ヤマエンゴサク