安曇川河口

ブログを始めて3年経った。

自然や植物の日々の記録、あるいは日記として気軽に続けることができる。

新しい機材を手に入れたので、試しに安曇川の河口部を撮ってみたが、思っていた以上に規模が大きく、川辺林、湖辺林も広がっており、また湖面の色がきれいだった。

琵琶湖に注ぎ込む河川で最も長いのは野洲川、水量の多いのは安曇川と聞いたことがあるが、その水量に見合うだけの河口を持っている。

 

 


安曇川河口

 

安曇川は河口部より2キロほど上流で北流、南流に別れたのち琵琶湖に流れ込んでいる。ここで取り上げている安曇川河口は南流部で,地図を見るとわかるが、実際の河口部はさらに広い。

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地図の下の方(南)の河口部、南流を撮っている

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左が河口部だが、琵琶湖の最深地点というのは安曇川河口のすぐ沖、地図の赤丸の地点にある(104m)。地図の青丸の地点は、沖の白石といい、80mほどの深さの湖底からいきなり競り上がって湖面に突き出している岩礁である。動画にも写っているが、画質が落ちているので確認できない。等高線を見ると安曇川河口のすぐ沖で急に深くなっているのがわかる。

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南流河口部の南側に広がる湖辺林

いく筋もの水路がある

石垣島マングローブ林のようなイメージ

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上空から見た湖との境界面

沖縄や南国のリゾート地のような色をしている

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田中城跡

 

近江源氏佐々木氏の一族である高島氏の居城は清水山城であり、その流れを汲む高島七頭の一人、田中氏の居城とのことであるからせいぜい砦のようなものと思っていたが、数多くの曲輪を持つ規模の大きな城跡だった。歴史小説を読んでいて、宇治川の先陣争いで有名な佐々木氏は頼朝の旗揚げとともに功績のあった坂東武者の一人と思っていたが、もともと近江蒲生郡佐々木庄を基盤とする一族のようで、もともとの所領の守護に任じられたことになる。現在の安土の沙沙貴神社にヒトツバタゴの大木があるのを聞いたことがあり、北近江の京極、南近江の六角共の惣社ということならばいつか訪れてみたいと思う。なお調べてみたら、佐々木小次郎乃木希典黒田官兵衛杉田玄白や、現在では前原一誠佐々木蔵之介まで末裔とある。

この城跡へ行くのにも、集落から獣害防止柵を越えて行くが、やはりシカの食害によって野草は激減しており、ほとんどみられなかった。ただ、階段を登って曲輪に入った途端、圧倒的な植物群集に出会った。

オオイワカガミである。これほど群生しているところは初めてかもしれない。

 

オオイワカガミ(イワウメ科)

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植物は種類ごとにまとめておらず、行程ごとに取り上げており、城郭の遺構は詳しく取り上げてはいない。

 

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クサノオウ(ケシ科)

やはり毒草が残っている

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ニガクリタケ

猛毒のキノコ

なぜこのような時期に生えているのかよくわからない

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金比羅
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ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)

かなりの面積一面に広がっている
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堀切

ヤブツバキが覆いかぶさる
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急に観音堂への階段が現れる

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トウゲシバ(ヒカゲノカズラ科)
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ナガバノスミレサイシン(スミレ科)

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観音堂
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イヌマキ(マキ科)

観音堂の両脇に植えてあった

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オオイワカガミ

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ネジキ(ツツジ科)

ソヨゴ(モチノキ科)
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オオイワカガミ
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リトル比良 岩阿闍梨
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蛇谷ケ峰
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比良 武奈ヶ岳
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ネジキ(ツツジ科)
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主郭跡

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主郭の後部に狼煙(のろし)台があり、そこにもオオイワカガミが密生していた。

ほとんど白花に近い
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後ろにある本来の色と比較すると違いがよくわかる
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ギンリョウソウ(ツツジ科)

金比羅宮の近くにたくさんあったが、これも時期が早すぎるように思える
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コジイ(ブナ科)
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シイやカシの木は多い
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カスミザクラ

野生の桜の中でももっとも遅れて咲き出すカスミザクラ。花はほとんど白と言ってよく、エドヒガンザクラやヤマザクラと同じく大木になる。ただ、他の桜のようによく見かけることはなく、どちらかというとポツポツと分布している。

 

カスミザクラ(バラ科

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暗い林の中では白い花が際立つ

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花柄は細く短い毛がある
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ニオイスミレ

 

以前からAddress などにviolet を使ってきたが、スミレの中でも最も好きなものの一つにこのニオイスミレがある。よくあるタチツボスミレと似ているが、花の紫が鮮やかなことと、中央部の白と周囲の紫のコントラストがはっきりしているので、咲いていればたいていは気付き、顔を近づければ確実にわかる。梅にせよ菊にせよ、花というものはなんらかの匂いがするものが多く、当たり前のことと受け止めてはいるものの、この花ばかりは何度鼻を近づけても感動する。英語ではSweet violet ・・確かにいい匂いがする。

 

ニオイスミレ(スミレ科)

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youtu.be

 

 

 

 

オドリコソウ

数多くの野草の中でも、もっとも恵まれた名前をつけてもらった野草だろう。

以前こんな話を聞いたことがある。

ある大学の野外授業で、ある女学生が初めてオドリコソウを教えてもらって、それ以来どんどん植物が好きになっていったきっかけになったとのこと。

たしかにそれだけ印象的な野草ではある。ただ一般の人は、道端に生えていても気付かぬことが多いかと思う。

 

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姉川 妹川

湖北を流れる姉川は、姉川の合戦でその名をよく知られているが、この川は、妹川とも呼ばれる高時川と合流したのち琵琶湖に流れ込んでいく。姉川といい、妹川といい、きれいな響きのこれらの川の名は、日本の他の各地にもっとあってもよさそうに思えるが、川の名称としてはここだけのようである。両河川とも大きな川であるため、合流したのちの琵琶湖への流量はかなりのものになり、また多くの堆積物が湖北の平野部を造ってきた。

 

姉川(右)と高時川(左)の合流地点

右奥に伊吹山が見える

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地図で見ると北からの赤で示されるのが高時川

東からの青で示されるのが姉川

その間に北東から黄色で示されるのが田川というが、この川は天井川となっている姉川高時川の合流地点より幾分水位が低く昔からよく氾濫をおこした。

それゆえ、現在では高時川の下をトンネルでくぐり抜けて、別の流路となって琵琶湖にそそいでいる。

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合流地点付近

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姉川河口

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姉川河口

ユリカモメ

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若狭一宮神社

 

神社が目的で出かけたのでもないが、近くまで行ってふっと、若狭姫神社…というのを聞いたことがあるのを思いだして訪れてみた。行ってみてわかったが、上社の若狭彦神社 と 下社の若狭姫神社 があり、両神社で若狭国一宮である。敦賀にある 気比神社 もずいぶんと古い歴史の神社だと聞いたことがあるが、こちらもそれに近いくらいかもしれない。

少し肌寒い日で、わたし以外に訪れる人は誰もいなかったが、やはり両神社とも荘厳な雰囲気が感じられるのと、やはり古木、大木、あるいは神社特有のというか照葉樹林特有の樹木が見られた。

 

若狭姫神

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鳥居をくぐって

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この門に入るまで気付かなかったが…
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ここで初めて奥の本殿のわきにとんでもない大木があるのに気付いた
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本殿との対比でいかに大きい杉かわかる

 

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遠敷(おにゅう)の千年杉

樹高30m  樹齢500年

それ以上に高く、大きく感じる
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オガタマノキモクレン科)

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自生かと思ったが、明治時代に御所から拝受したものらしい

そういえば以前、御所や同志社大学構内で開花しているところを見た
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イチョウイチョウ科)

乳神様とあり枝が垂れ下がるところから

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タブノキクスノキ科

海岸性の樹木だが、琵琶湖周辺にもある
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スダジイ(ブナ科)

コジイの可能性もあるが、多分
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池の跡だが二本ともシイ
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社殿の裏山はムクノキやカゴノキが生える林のようで昔からの植生が残されている

 

 

若狭彦神社

若狭姫神社の上流1.5km のところにある

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タブノキクスノキ科

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少し行くとヤブツバキの大木がある

ヤブツバキ(ツバキ科)

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参道にある杉の大木

二の鳥居をなす とあった
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門の手前に杉の大木があり
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途中で分岐しており夫婦杉とあった

こちらの杉は若狭姫神社のものよりずっと若いが直立して高い
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本殿

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本殿の傍に湧き水がある

地面から湧き出ていた

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サカキ(モッコク科)
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神事に用いられる
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ナギ(マキ科)

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ナギは針葉樹
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遠敷川流域

もっとも右下が鵜の瀬

上に国分寺跡があり、若狭中心地だったことがわかる

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若狭彦神社、若狭姫神社のある遠敷川(おにゅう)をしばらく遡ると、奈良の二月堂のお水取りで有名な

鵜の瀬 がある。古代、日本海側は大陸、朝鮮半島からの玄関口であり、この遠敷川を遡っておにゅう峠を、または現在の国道沿いに南へ水坂峠を越えてゆくと、京都、奈良へ繋がり、渡来人と、あるいはその文化となんらかの関係があった名残かと思える。

 

鵜の瀬

いわゆる鵜の瀬は四手がかけられている下の淵

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この淵から鵜が潜り込んで奈良に出たと…
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すぐ近くの対岸に白石神社があり

タブノキの大木があった

 

タブノキクスノキ科

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伝説かもしれないが、ここを遡った上根来が

東大寺の創建に大きく関わった良弁上人の出身地とあった
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ヤブツバキの大木

ヤブツバキ(ツバキ科)
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ソメイヨシノバラ科

対岸の資料館前に黄緑色の葉と桃色の花との対比が美しいソメイヨシノが数本あった

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偶然訪れた遠敷川流域だが、自然と歴史と文化とがあわさって興味深い土地に思える



 

伊吹山麓

伊吹山麓では季節に応じて多種の植物を見ることができる。少し肌寒い日ではあったが、多くの早春の植物の開花が見られた。

 

トウゴクサバノオ(キンポウゲ科

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サバノオの名前のとおり

右に鯖の尾状の果実が見られ

これからさらに広がっていく
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伊吹山麓に分布するのは知っていたが、これだけの広がりをもって開花しているのは初めて見た
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ヤマエンゴサク(ケシ科)

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ヤマハコベ(ナデシコ科)

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カテンソウ(イラクサ科)

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カタクリユリ科

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タチツボスミレ(スミレ科)
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夫婦桜

近くの集落の墓地に夫婦桜と呼ばれるエドヒガンザクラの大木があり、名前のとおり二本の桜が、樹齢数百年を経て並んでいる。古木ではあるが、樹勢は強く、毎年見事な開花が見られ、何年かに一度、林床に生えるハマダイコンの開花と重なることがあり、見事な彩りになる。今年はまさにその年で、ハマダイコンも林床一面に生えて真っ白になった。

以前取り上げた有名な清水の桜もそうだが、桜の古木には墓地に生えるものが多い。昔から日本人の死生観と結びつき、花…といえば 桜を指すくらい密接に関わり、また大切にされてきた植物であることがわかる。

 

エドヒガンザクラ(バラ科

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林床一面のハマダイコンアブラナ科

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花が供えてある
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カタクリ

春の妖精(スプリングエフェメラル)の代表ともいえるカタクリ

あらためて振り返ってみると、とりあげていなかったように思う。

里山の雑木林に早春のみ開花し、その後樹木の葉が展開するに連れて、すぐに消えてしまう。足るを知る…というか、いさぎよし…というか。

セツブンソウにせよ、キクザキイチゲにせよ、こういった花々にひかれるのはなぜだろうと思うに、これらの植物のこういった生態にも関係しているのかもしれない。あえて、厳しい環境で生き残って来たコマクサやウスユキソウなどの高山植物も同じことかと。

 

カタクリユリ科

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クヌギの切り株からの株立ち

何度も伐採されては再生してきたもの

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すぐとなりに伐採されたばかりの雑木林があった

ここでは椎茸のホダ木に利用される

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正しい里山の姿

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カタクリはまた再生してくる
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雨あがりのエドヒガンザクラ

エドヒガンザクラは 一分、二分咲きの淡紅色 から 徐々に淡桃色へ そして最後には白色になっていき、その頃には黄緑色の新葉が色づいてくる。彼岸を過ぎての雨は比較的暖かく、やはり今までの急に冷え込んでくる雨とは異なる。雨あがりのサクラは幾分花が閉じてはいるものの、しっとりとして本来の色を見せてくれる。

 

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白と桃の対比

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二分、三分咲きの色

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酒波寺にて

今年はエドヒガンの開花が例年より早くなって彼岸過ぎ頃から咲き出したが、個体ごとのばらつきもみられる。酒波寺の行基桜は最も早く満開を迎えた。昔と違って多くの人に知られるようになり、年配のご夫婦や、小さな子供連れの家族などが来ていた。

 

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少し異なった角度から撮ってみた。

 

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弘法大師の像があり、ということはこの寺は真言宗の寺かと思う。

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ノミノフスマ(ナデシコ科)

フスマとは布団のこと

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スミレサイシン(スミレ科)

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セントウソウ(セリ科)

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ビロードツリアブ

珍しく止まって休んでいた

いつもは忙しく飛び回っている
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ハルトラノオタデ科

小さいがトラノオの名前をもらった恵まれた野草
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春分の日

戦後定められた 国民の祝日 には春分の日は 「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 とある。

ちなみに秋分の日は 「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」

もちろんそれ以前から 春、秋の彼岸 として先祖供養のみでなく、寺や宮中でも行事が行われてきた。

やはり お彼岸 という言い方がしっくりくる。

なぜ 彼岸か というと 仏教では此岸(現世)から彼岸(悟りの世界)へ渡るのに、中道、つまり極端に偏ることを避ける。

その意味で一日の昼と夜の長さが同じになる春分秋分を大切にしてきた。

数ある祝日の中でも、なじみ深い、ようやく春になったという印象的な日かと思う。

 

マンサク(マンサク科)

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キンキマメザクラ(バラ科

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ショウジョウバカマ(シュロソウ科)

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ホトケノザ

場所によっては群生し、見事な花畑になることがある。花が小さいのでそれほど目立たず、小さな株だと見落としてしまうが、趣きのある花ではある。

 

ホトケノザ(シソ科)

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なお、春の七草の中でホトケノザと呼ばれるのは コオニタビラコ(キク科)のことで、このホトケノザとは異なる

 

コオニタビラコ(キク科)

 

下のように花が円座につくのでホトケノザの名がある

上記、シソ科のホトケノザの名は 円座のような葉からついたもの

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色彩

近くを散歩していて久しぶりにヤママユを見つけた。しかも鮮やかな黄緑色で、冬の雑木林の中でよく目立つが、これでも一般の人は気付かないのだろう。ヤママユを人工飼育しようとすると簡単なことではないようで、自然条件下で育つ個体もいくつもの困難を乗り越えている。夏に成虫に羽化するようだが、今から半年間も繭の状態なのだろうか …

と思い込んで、いろいろ調べているうちに、このまゆはヤママユガのまゆではないことに気付いた。

これは ウスタビガ のまゆらしい。

片方の端が平たく閉じたようになっていて、ヤママユにもいろんな形があるのかと思っていたが、やはり種類が違った。このまゆは独特の形から ヤマカマス と呼ぶようだ。しかも春の木々の芽吹きとともに孵化(ふか)し、幼虫で脱皮を繰り返して梅雨頃にまゆを作り、秋に羽化して成虫となって卵で冬を越す…とあるから、このまゆは、もぬけの殻 ということになる。半年間もまゆのままというのは、やはり変だと思ったが。

それにしてもきれいなものだ。けれど、ヤママユの天蚕とちがって、生糸をとるのには利用されていないようだ。

 

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晩秋にとっておいたカラスウリ(ウリ科)が気が付くときれいなグラデーションになっていた。

赤や黄色の色素をカロテノイドといい、赤から橙色に変化するのはよくあることだが、この時期に見ると鮮やかなものだ。

 

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こんなふうに色が変化しているゲンノショウコフウロソウ科)があった

 

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