タムラソウ

以前、家の裏に、ずいぶんと大きなクヌギの木があって、広い林床にはトキワイカリソウ、ノダケ、ショウジョウバカマナルコユリ、キンランなど、それとたくさんのタムラソウがたくさん咲いておりました。ある日、仕事から帰ってみると、クヌギは根元からすっかり伐採されており、そのあと薪になってしまったようです。ずいぶんとがっかりしましたが、予想どおり、翌年から林床にあった植物はどんどん減っていき、やがてススキが拡がってきました。ススキを刈ったりしましたが、あれだけたくさんあったタムラソウもすっかり姿を消して、十年以上の月日が経ちました。

ところが…

この春家の裏に、思いがけず、タムラソウの株のようなものが生えており、今年の災害続きの、異常気象の夏も乗り越えて、先日花を咲かせました。

 

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雨上がりの花にはオンブバッタが体を休めていました

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自然というものは、弱い面もあり、同時に強い面もあることを教わったように思います