INDIANSUMMER

琵琶湖の湖西,あるいはその近辺の自然および植物の紹介です。時折県外や海外の自然になることもあるかと思います。過去の記事を INDIANSUMMER TM にあげました。アドレスは   jiroviolet.hatenablog.jp です。

緋色と朱色

祇園祭の季節になってきたが、この時期、京都の町家では軒先や床の間に緋扇(檜扇と表してあることがあるが、檜扇はヒノキを薄く削いで作った扇子のこと)を飾る。緋色の扇…花の色と葉の形を見れば名前の由来はすぐにわかるが、海岸沿いや一部の草原に生育す…

半夏生

時期は少し過ぎてしまったが、例年7月の上旬(今年は7月2日にあたる)は七十二候の一つである半夏生にあたる。田植えもすっかり終わり、農業を少し休む期間のようで、この時期にはタネもまかぬ方がよいとある。半夏というのはハンゲ(カラスビシャク)の…

七夕

以前、皐月晴れのところでも書いておいたが、本来七夕は今ではない。七月七日は旧暦のことで、現在の暦で言えば八月の上旬にあたる。(今年は偶然8/7、昨年は8/25、来年は8/14にあたる)今の時期はまだ梅雨の真っ最中で、夜空に天の川のなんのという時期…

ヒトツバタゴ

十数年前に苗木をもらって庭に植えた木で、ずいぶんと大きくなり、毎年白い花が雪をかぶったように咲く。 日本には対馬と愛知県、岐阜県と長野県の木曽川上流に分布する。昔、東京の神宮外苑にあったこの木の名前がわからず、人々が「ナンジャモンジャの木」…

キンラン

家のすぐ近くの藪を3月頃に整備したが、昨日そこにキンランがいく株も花を咲かせているのに気づいた。以前から潅木に紛れて咲いていたようにも思えないし、急に十株近いランが咲いているのも不思議に思える。ランは細菌と共生しているはずだが、地表を刈り…

公園にて

ようやく安定して暖かくなって樹々も急に芽を吹き出してきた。残念だがスプリングエフェメラルや早春の山々へも行けなかったので、近くの公園で樹々の芽吹きを楽しんだ。やはり春はいい。 クスノキ(クスノキ科) モチノキ(モチノキ科) ヤマモモ(ヤマモモ…

清水の桜

水上勉の小説「桜守」の最後に出てくる清水(しょうず)の桜… 同じエドヒガンザクラでも、先日とりあげた酒波寺の行基桜や深清水のお墓にある夫婦桜など、大きさでは劣るが、歴史があり存在感のある桜である。すぐそばを小川が流れていて、この桜もやはり墓…

神子のヤマザクラ

規模こそ及ばないが、密度において吉野の山に匹敵する。 若狭湾の常神(つねがみ)半島の神子(みこ)の裏山は、全体がヤマザクラで種々の色に染まっている。 ここまで多いとは思わなかった。 始め、江戸時代のアブラギリ栽培の境界として植えられたらしく、…

シデコブシ

一般にヒメコブシとも呼ばれるが、自生地は愛知や三重、岐阜の一部の湿地に限られ、日本固有種。ピンク色がかった花弁はコブシやタムシバより多く、艶やかである。ただ、枝振りが暴れやすく、友が昔「やんちゃな木!」と表現していた。十数年前にもらった木…

続 余呉川のセイヨウアブラナ

堤防のソメイヨシノが咲き、より鮮やかになった 人も多くなった ここのアブラナは数年前から気付いていたが、毎年、徐々に広がっていったように思う。 二十代の頃、新任で木之本に赴任した。ちょうど豪雪が続く頃で驚いたが、春になると余呉川の桜が綺麗だっ…

エドヒガンザクラ

今年のエドヒガンザクラの開花は個体によってバラツキがある。先日とりあげた酒波寺のエドヒガンザクラはほぼ満開になっているが、まだ二分、三分咲きのものもある。今年の冬は雪も少なく暖冬気味で、開花が早まるかというとそうでもない。ただ、先日の極端…

酒波寺

酒波寺(さなみでら) 門を入って参道を進んでいくと数十段の石段があり、その途中にエドヒガンザクラの巨木「行基桜」がある。いかにも山寺といった感じの落ち着いた雰囲気の寺で、桜のお陰で、春には多くの人が訪れるようになった。 エドヒガンザクラ(バ…

セイヨウアブラナ と セイヨウカラシナ

どちらもアブラナ科のよく似た植物だが、同じようなところに生える どちらももとはナタネ油や食用の目的で栽培したもののようで、両方とも食用になるが、セイヨウカラシナはずいぶんと辛味が強くて水でさらす必要がある 何年か前から余呉川の土手にみごとに…

卯月 寒の戻り…過ぎ

四月になっても雪が降ったことはあった。けれども連日のように雪と氷が続くのは覚えがない。寒の戻り、とはいうが戻り…過ぎ だろう。 朝寒い中を歩いてみると、これほどの寒気にさらされても、桜や野草の花弁は傷まずに、少し縮まった程度で咲いている。 サ…

樹木の花

考えてみれば、桜だけでなく、葉を展開する前に花を咲かせる樹木はたくさんある。 以前、庭師の佐野藤右衛門さんが、桜の花は始まりではなしに、去年の結果や! と言われていた。目からウロコ…のような言葉だった。ちょうど桜の開花の時期は入学や新年度の時…

瓜割の滝 早春

毎年この時期に来ているようにも思うが、今年は植物園か…と思うほどの花に出逢えた。この滝の少し上部に獣害防止柵を巡らせてあるのが、多くの植物が残っている理由には違いないが、もう一つは、この滝から一年中一定温度の湧き水が多量に出ていて、小さな谷…

弥生

穏やかな暖かい三月を迎えていっせいに春めいてきたが、ダンコウバイやマメザクラの開花はまだまだ先のようだ。雪の少ない暖冬であらゆるものが開花を早めるのかというと、そうでもないかもしれない。ただ、少しずつ春の色が増えていくのは嬉しいものだ。 ザ…

近江富士花緑公園

希望ヶ丘の公園に併設されるようにしてある公園 三上山の麓にあたる 花も葉の形も大きく、園芸種かとも思うが、単にマンサクとの表示があった マンサクが二月中に咲いているのも早すぎるように思う マンサク(マンサク科) ロウバイ(ロウバイ科) ここのロ…

京都府立植物園

まだ2月下旬とはいえ、ここに来ると十分に植物の開花を堪能できる。さすがに12月や1月はだめかと思うが、それ以外はほぼ一年を通してなにがしかの花々に出逢える。この日は数時間しか居れなかったが、半日では足りず、ほぼ一日中遊んでいられる。 満開に近…

フキノトウ

今年は、この時期でも暖かい日が多く、フキノトウもたくさん出ているかと見てみたが、そうでもない。たしかに探せばすでに出ているが、雪が少なかった分、押しつぶされたりしなかった草むらに隠れたりしていて見つけにくいし、成長の度合いとしては例年とほ…

暖冬

まだ2月下旬で冬が終わったわけではないが、これから寒の戻りがあったとしても、今年は暖冬だった。積雪も例年に比べるとほとんどなく、根雪と呼べるものもなかった。 ただ、北海道や東北がどうだったのかはわからない。 昨年にセツブンソウを取り上げたの…

七草

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草 今年は年末にある程度の雪が積もったものの、山麓を除けば雪も融けており、七草を採ってきて、七草粥を食べた。 セリは香りの良いセリ、ナズナは一般に言うペンペングサ、ゴギョ…

峰々

今までに訪れた各地の峰々の連なりをあげてみる。 後立山連峰 中央は鹿島槍ヶ岳、その右は五竜岳、中央左は爺ガ岳 大江山より東、丹波山地の雲海 右端が妙高山、中央黒姫山、左高妻山 志賀高原 渋峠付近より東方向 渋峠付近より南方向 八ヶ岳連峰 草津白根山…

野鳥

野草を撮影していると、花が、昆虫や鳥と共生して進化してきたことを実感できる。昆虫などは、しばらく花のそばに佇んでいると、いやでも訪れてくるし、大抵はマクロレンズなどで撮影していると、そのまま撮影できることが多い。ただ、野鳥はそうはいかず、…

紅葉②

主に亜高木や林床の植物を撮っている。 アオハダ(モチノキ科) タカノツメ(ウコギ科) ネジキ(ツツジ科) アカシデ(カバノキ科) アオハダ(モチノキ科) コハウチワカエデ(カエデ科) ダンコウバイ(クスノキ科) ネジキ(ツツジ科) クサギ(シソ科)…

紅葉①

大雨や度重なる台風で痛めつけられ、今年の紅葉は例年のような鮮やかさがないように思えるが、部分的にはきれいに色づいたところもある。自宅周辺の紅葉を見てまわった。 黄色の亜高木はタカノツメ(ウコギ科) 高木はクヌギ(ブナ科)とコナラ(ブナ科) オ…

日吉大社

日本仏教の根本道場である比叡山延暦寺だが、 日吉大社のほうがはるかに古かった。日吉大社はもとは日枝神社と呼んでいて、磐座(いわくら)のある八王子山は小比叡峰、比叡山は大比叡峰と呼ばれ、共に日枝(ひえ)からきている。 八王子山の頂上には牛尾宮…

久須夜ケ岳

多くの林道が閉鎖されている中、若狭の小浜湾に面したエンゼルラインは頂上まで通行できた。ただし冬場と夜間は閉鎖される。 エンゼルラインより小浜湾 小浜より久須夜ケ岳 久須夜ケ岳頂上 若狭では三ヶ所しかない一等三角点 あと2ヶ所は百里ケ岳と野坂岳 …

アブラギリ

若狭上中町にて 山の斜面にペンキを流したように見えるこの光景は知らない人は何なのか不思議に思う。これはアブラギリの黄葉である。若狭では江戸時代に殖産のため、アブラギリを植え、油をとった。そのアブラギリが海岸沿いや内陸に生えていて春には白い花…

茜さす

茜さす紫野ゆき標野ゆき… 以前雪野山でとりあげた額田王の歌だが、茜や紫や、夕景の色を表すとともに、染料の茜や紫もかけあわせているのだろうと思う。 湖東平野というのはたしかに夕日の素晴らしいところに違いない。開けた平野部のところどころに低山があ…