京都府立植物園

 

梅くらいは咲いているかと植物園へ行ってみたが、早春の花々や早咲きの桜、サンシュユツツジまで咲いていて、1日では回りきれなかった。

数年前に、いつも野山に花を求めて歩いた友を亡くし寂しい限りだが、「私にはこれがある!」と言っておられたのをよく覚えている。これ…というのは植物のことである。自然の中で、季節ごとに、色々な植物と出逢い、愛で、楽しむこと。

植物園に行けば、1日では回りきれずに遊びまわっている。長い年月をかけて身につけてきたことがあるのはありがたい。200円で、一人でも、一日中遊びまわっていることができる。

 

ウメ(バラ科)

北門の花壇付近と、いわゆる梅林と二ヶ所ある

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好きなことわざ?に

「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」というのがある

言い方が面白くて好きなのだが、サクラの花芽は剪定すると先端のみになり極端に花数が減るのに対し、ウメの花芽は強剪定しても新しく伸びた枝に数多くつけることからこのように言う

またサクラは剪定によって切り口から病原菌が入り弱りやすく、またウメは切っても樹勢が強く、逆に剪定しないと花芽のある枝に光が当たりにくくなる

ウメの枝はいわゆる「暴れる」という言い方をするのかもしれないが、年月を経た枝ぶりをみると何か凄さを感じるように思う

 

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フランス語でトリコロール、イタリア語でトリコローレは三色の意味でそれぞれの国旗を指すことが多いが、ドイツも含めて印象的な色三色で構成されている。日本の国旗も三色にするなら、この三色にしてはどうかと思ったりもする。日の丸がダメなわけではないが。

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サクラ(バラ科)

もちろんまだ開花時期ではないが、野生のキンキマメザクラと早咲きのカワヅザクラが咲いていた

カワヅザクラ

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キンキマメザクラ

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左  白梅  と  右  蝋梅ロウバイ

ロウバイは少し終わりかけ

ロウバイは梅と書くがクスノキロウバイ科でウメのバラ科とは種類が異なる

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左近のサクラ、右近のタチバナ  というが

元はサクラでなしにウメだったらしい

菅原道真公の頃には左近にウメが植えられていたのだろうか

西行法師の頃はサクラになっていたように思うが

 

サンシュユ(ミズキ科)

大木が四、五本ある

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アオモジ(クスノキ科

山谷でよく見かけるクロモジ

少し標高の高いところにあるシロモジに対しての名前

中高木なので花が咲いていても気付きにくい

植物園では紐で誘引して目立つようにしてくれていた

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ヤマコウバシ(クスノキ科

クスノキ科クロモジ属とあるからこれもクロモジやアオモジの仲間

紅葉後にほとんど落葉せず冬を越すため、近年では受験生がお守りとして持つとのこと

その場合落ち葉…とは言わず、押し葉…と言う

名前の通り香りが良い

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ミツマタジンチョウゲ科)

コウゾ(クワ科)、ガンピ(ジンチョウゲ科)とともに紙幣などの上等な和紙の原料

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遠目にハナノキかなと近づいてみると

アメリカハナノキ(カエデ科)とあった

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アセビツツジ科)

いわゆるツツジの花にはこのアセビやネジキのような釣鐘型と

一般のツツジのラッパ型の二種がある

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ゲンカイツツジツツジ科)

なんとこの時期に開花のピークを迎えていた

九州の玄界灘のゲンカイだろう

赤花もある

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コショウノキジンチョウゲ科)

オニシバリも咲いていた

山谷では上記の二種とあとカラスシキミを見かける

すべてジンチョウゲ

オニシバリだけが黄花

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バイモ(ユリ科

コバイモは稀に見かけるが、これは中国原産で随分と大型

開花直前

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 ユキワリイチゲキンポウゲ科

花弁(正確には萼片)にも葉の裏面にも淡い青色を帯びるのが独特な早春の花

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フクジュソウキンポウゲ科

さすがに開花のピークは過ぎて、身長していた

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さすがに京都の植物園だけあって京都、福井、滋賀の限られた地域に分布する

モミジチャルメルソウ(ユキノシタ科)が植栽されていた

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カタクリユリ科

管理作業されている方に聞いてみたら、カタクリは例年消えてしまうそうで毎年バックヤードから移植するとのこと

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気候

太陰太陽暦では、1年を24節気、72候にわけ、それぞれの季節の目安にしてきました。そこから、気候という言葉も生まれ、四季の移り変わりを肌で感じることができました。太陰太陽暦では、月の満ち欠けの周期で日を数え、太陽の運行で季節の調節をします。一太陽年の365日に比べ、11日少ないため二、三年に一度閏(うるう)月をいれます。

 

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    24節気(2030年)

 

 1月 5日  小寒 本格的な冬で、寒の入りとも言う。

       寒風、降雪しきり。


 1月20日  大寒 一年中でもっとも寒さの厳しい季節だが、

       かすかに春の兆しを感じる


(2月 3日 節分立春の前日。邪気を払い、春を呼ぶ行事として、

       豆まきを行う


 2月 4日     立春    冬と春の分かれ目で、この日から春になる。


                           八十八夜や二百十日はこの日から数える。


 2月19日  雨水 雪や氷が解け、雨水がぬるんで草木の発芽の

       兆しが見える。


 3月 6日  啓蟄 陽気が地中に達し、冬ごもりしていた虫が

       穴から出てくる。


 3月21日  春分 春の彼岸の中日。春の気配が満ちてくる。

       昼夜の長さが同じ。


 4月 5日  声明 春分後15日目。だんだん春らしくなり、

       草木の花が咲き始める。


 4月20日  穀雨 百穀を生育する雨が降り、田畑を潤す。

       種まきによい季節。


(5月 2日 八十八夜)  


 5月 5日  立夏 いよいよ夏の気配。野山は新緑に覆われる。


 5月21日  小満 万物生気充満し、草木の枝葉が繁る。


 6月 6日  芒種 稲の植え付けの時期。麦の収穫の時でもある。


(6月11日 入梅) このころから30~40日間の梅雨の季節に入る


 6月21日  夏至 暑さはまだそれほどでもなく梅雨しきり。

       一年中でもっとも昼間の長い日


(7月 2日 半夏生)  


 7月 7日  小暑 暑さが日増しに強くなり、本格的な夏も近い。


 7月23日  大暑 一年中でいちばん暑い時期。


 8月 7日  立秋 暑さはまだ厳しいが、暦の上ではこの日から

       季節は秋になる。


 8月23日  処暑 そろそろ暑さもやわらぎ、涼しい秋ももうすぐ。


(9月 1日 二百十日)  


 9月 8日  白露 秋の気配が身近になり、野山の草に霜が降りる。


 9月23日  秋分 昼夜の長さが同じ日。秋の彼岸の中日。


10月 8日  寒露 秋が深まって、野草に露がやどり、

       朝晩は寒さを感じるようになる。


10月23日  霜降 晩秋を迎え、野山にはうすい霜が降り、

       朝晩は寒さを感じるようになる


11月 7日  立冬 冬の気が立ち始める。日の光も弱くなり、

       以降冷気がきびしくなる。


11月22日  小雪 雨がみぞれとなり雪に変わるが、

       まだ本格的な降雪にはならない


12月 7日  大雪 ところにより降雪が見られるようになる。

       北風も吹き、いよいよ冬の到来


12月22日  冬至 太陽の高さが一年で最も低く、夜がいちばん長い。

       この日以降日が長くなる

 

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  節分      立春立夏・立秋・立冬の前日で季節の変わり目

  彼岸      春分秋分を中日とする7日間

  八十八夜      立春から88日目の日。作物の種をまく日

  入梅      梅雨の季節に入る日

  半夏生      夏至から11日目

  土用      四季の最後の18日間

  二百十日     立春から210日目の日。稲の開花期に台風が多いので注意する

 

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琵琶湖百景⑤

春の突風

 

「比良の八講荒れじまい」という言葉がある。春先に比叡山の行者が比良山の水を琵琶湖に注ぐ宗教上の行事のことを比良の八講というが、例年3月下旬のこの時期には比良おろしの突風が吹くことが多く、有名な四高のボート部の遭難もこの時期に起こっている。

4月5日の夕方に所用で大津方面から湖西バイパスを北に向かって車を走らせていると、とんでもない風が吹いてきた。道路上には木々の枝葉が散乱し、すべての車はスピードを落として走行していたが、トラックなどは横風を受けると倒れるのではないかと思えるくらいの強風だったように思う。湖西バイパスは琵琶湖面からの標高差が50メートルくらいはあるが、途中、志賀か比良のあたりだったかと思うが、湖面を見て目を疑った。とんでもない波が見えたのである。車は止められないし、iPhone しか持っていなかったので、まともな写真ではないが、ピントがずれているなりに湖面の感じはわかるのではないかと思う。

 

 

画面の上部、左上に向かって白い線が伸びているのが湖西線で、その奥が琵琶湖の湖面だが、おそらく湖面はとんでもない状態だろう

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湖西バイパスを下りて国道を北に向かい、白髭神社の南での映像

比良を過ぎて、ここの風は穏やかだが、それでもときおり体を飛ばされそうになっている

水平線のように見える対岸の境界付近が白い帯になっている。対岸は近江八幡長命寺から南が見えているが、そこの浜から湖西の比良の湖岸にかけて、比良おろしの突風が叩きつけるように吹いている。とんでもない波だろう。ボートが遭難するどころか、琵琶湖に就航している大型の客船でも転覆するのではないかと思える。

この突風は比良の八講ではないが、春にこのような突風が吹くのを目の当たりにして驚くばかりだった。

 

琵琶湖春の突風

 

対岸の長命寺沖のアップ

白い部分は湖水を巻き上げていて、とんでもない状態だろう

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当日の夕方の天気図である
前線の通過時ではある

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セツブンソウ

今年は1月から2月にかけての異常な寒気の影響だろう、梅の開花がずいぶん遅れている。ただ、セツブンソウはいつも通りに咲いてくれていた。

セツブンソウやフクジュソウキンポウゲ科の植物だが、とにかく春一番に開花する。受粉のための昆虫すらまだ活動しているのかわからないくらいの時期に花を咲かせたりするのは、厳しい高山で夏の一時期に開花、結実するコマクサなどの植物と似かよったものがある。キンポウゲ科の植物は進化の過程では古い時代からの植物である。一番新しいのはキク科やラン科だが、開花時期を早めたり、トリカブトのようにエネルギーを使ってまで毒性を持ったりするのは他の植物との競争を避けているのだと思える。

高山植物と同じく、これら早春の植物にひかれるのは、厳しい環境で生き抜いていることが理由なのかと思う。厳しい環境でも生き抜く強い植物であると同時に、生態系の中での競争には弱い植物なのかもしれない。

 

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花弁に見えるのはガク片で、青っぽい雄しべの葯を囲んでいる黄色いものが本来の花弁で、退化している。

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左の雄しべが白っぽく見える個体は、時期的に早いからとも思えない。

色素を無くした白化個体なのかと思う。

ただ、花束のようできれいだ。

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ザゼンソウ

随分と以前に地元の中学生が竹林の中の湿地に変わった植物を見つけて、先生に報告したことによって知られるようになった。早春のこの時期以外はただ丸い葉が一面に生い茂り、ほとんど気付かなかったろうと思える。
今では多くの人が訪れるようになり、観光バスが来たり、関連商品が売られるようになった。
早春のザゼンソウに始まり、春のカタクリエドヒガンザクラ、海津の桜、初夏のカキツバタ、秋のソバ畑。最近では9月に湖岸のヒガンバナにも数多くの人が訪れるようにもなった。
いいのか悪いのか?よくわからないが、少し寂しい気はする。

 

ザゼンソウ(サトイモ科)

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琵琶湖百景④

奥琵琶湖

 

琵琶湖の最北部周辺を奥琵琶湖と呼んでいるが、最北は塩津湾である。桜で有名な海津大崎や、葛籠尾崎(つづらおざき)、あるいはこの前紹介した尾上の湖岸など景観の優れているところが多い。

琵琶湖周辺には大津を始めとして、草津、塩津、海津、黒津、稲津など『 津 』のつく地名が多いが『 津 』は港である。今津の近くに木津というところがあるが古津である。つまり以前はそこが港であったが、後に今津(New Port)に移ったということ。今でこそ、貨物やトラックやでの物流は盛んだが、江戸時代までは、考えてみれば日本海北前船で運搬し、敦賀から海津もしくは塩津、大津から京都へさえ運搬すれば大量の物流移動が可能であった。平清盛が塩津から敦賀へ運河を作ろうとしたほどである(途中で諦めたがちゃんと跡が残っている)。海運というのは陸運に対して桁違いの量だったのだろう。

 

地図の最北部赤い丸印が塩津湾

左下の安曇川河口部の赤い丸印が琵琶湖最深部104mである

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下の地図の赤い丸印が琵琶湖大橋で最も幅が狭くなる部分である

それより北を北湖、南を南湖と呼び、北湖は面積で南湖のほぼ10倍、体積(貯水量)でほぼ100倍ある

なお、琵琶湖は世界でも最も古い湖の一つで500万年ほどの歴史がある

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左奥に塩津湾と飯の浦湾がある

奥の伊吹山の手前の山をを山本山という

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左手前の方向が最北部塩津湾

手前の入り江を月出のワンドという

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左奥が塩津湾

奥に金糞岳

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海津大崎

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琵琶湖岸で岩場が続くのは知る限りではここと近江八幡の伊崎不動かと思う

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葛籠尾崎と竹生島

左奥に菅浦という集落がある

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賤ヶ岳より飯の浦湾

正面が葛籠尾崎で左に竹生島

奥に比良山地

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濃霧の竹生島

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小谷山(小谷城跡)より竹生島

湖岸から近く見えるが実際は岸からかなり離れている 

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対岸のマキノより竹生島

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竹生島は観音霊場であるが、弁財天が祀ってある

以前岐阜の岩村城跡に行った時、平坦な二の丸跡の内側に堀が囲ってあった

なぜここに堀があるのかわからぬまま後で古地図を見ると弁天池とあった

弁天というのは周りを水に囲まれた島のような所に祀ってある

上野の不忍池もそうである

湘南の江ノ島もそうである

 

 

 

 

 

琵琶湖百景③

湖面

 

琵琶湖の湖面も、稀に波がなくなり、鏡面のようになることがある

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夕映えの光景

月が出ている

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月の光がこちらに渡ってくるように見えることがある

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雪の降った冷え込んだ朝に、おそらく大気より水温が高いため、空気中の水分が霧になって湖面を覆った状態

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琵琶湖では海のように、朝凪、夕凪というのはあまり聞かないが、夕映えの頃に波が収まることが多いように思う

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湖面がきらめく、この光景は琵琶湖ではよく見かける

特に春には湖面全体がきらめくように見えることがある

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琵琶湖最北部の塩津湾からの夕景

南方向

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以前紹介した夕景

夕焼けではない

南方向

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雲の切れ間から光が射すこの光景を、確かキリスト教の聖者の名前でなんとか言ったような覚えがあるが、忘れてしまった

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これも夕映えの光景

夕焼けではない

正反対の東方向

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琵琶湖百景②

尾上(おのえ)

湖北に尾上というところがあり、琵琶湖岸の中でも特に遠浅の地形で沖合まで砂州が広がったり、ヤナギやハンノキなどが湖岸や沖合にまで生えて独特の景観となっている。秋の夕景が見事なことが多く、またハクチョウなどの渡り鳥が羽を休める場所としても知られている。

写真は数年前のものだが、昨年秋の台風によってずいぶんと倒れてしまった木があり、現在は幾分痛ましい風景になっている。ただ、数年すれば、倒木も朽ちて風景に同化していくのかもしれない。

渡り鳥のハクチョウやカモは変わらず訪れてくれている。

 

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中央が竹生島

左奥が比良

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夕景

日本の夕陽百選に長浜の琵琶湖岸道路として選ばれている

左奥が竹生島

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厳寒の朝

一月の初旬には、今年は比較的穏やかな冬でありがたいと思っていたが、一転、かつて記録にないほどの寒気が到来との予報以来、未だに寒気が続いており降雪が溶けずに残っている。去年以来、二度か三度の降雪があり、平年並みの降雪はあるものの、今年は北西の季節風が、すぐに西寄りの季節風に変わって、日本海沿岸や北陸、東北ばかりに雪を降らせている。そのために湖北や湖西は、比較的降雪量としてはまだましなほうだろうと思う。

近くの農耕地に、起伏があり、窪んでいるところがあって、以前からそこに冷気が溜まって霧状になることがある。随分と以前に(6年程前の2月下旬)そこの窪みがマイナス12度になったことがあり(市街地や琵琶湖とさして標高は変わらない)車の外気温計の写真を撮っておいた。今朝はそこまでは下がってはいないと思うが、やはり周囲は霧に包まれて幻想的な景観だった。昨日が立春にあたるが…

 

北海道のような景観に思える

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以前紹介したトトロの森  雲海のトトロ!

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箱館

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箱館

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箱館

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俵山  奥に饗庭野演習地がある

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一番右は板倉山というがその次が俵山で小俵山、孫俵山…と続く

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本日午後9時現在の外気温  マイナス5.4度

おそらくこれから明日の明け方にかけてまだ下がるかと

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2012年2月23日朝6時半頃

上で述べた窪地の外気温

車の外気温計が故障しているわけではない

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今日(翌朝)に昨夜の最低気温を確認してみたら..

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マイナス9.4度

この地に住んで以来の低温だろう

琵琶湖百景①

古くは近江八景、新しいものに琵琶湖八景というのがあって、

近江八景には、

石山の秋月

瀬田の夕照

粟津の晴嵐

矢橋の帰帆

三井の晩鐘

唐崎の夜雨

堅田落雁

比良の暮雪

があり

琵琶湖八景には

彦根の古城

雄松崎の白汀

賤ヶ岳の大観

比叡の樹林

竹生島の沈影

瀬田、石山の清流

海津大崎岩礁

安土、八幡の水郷

がある

滋賀に生まれ育ち、

芭蕉の俳句や、安藤広重の絵などで見聞きしたこともあり、たいていの情景は想像がつく。

 

植物を撮りがてら、風景を撮ることもおおいので、特に琵琶湖の季節ごとの景観は様々なものがある。

ブログにあげる時期が飛び飛びになるかもしれないが、今まで撮りためたものの中から琵琶湖百景とでも呼ぶものをあげてみる。

 

今津浜の北端に三本のエノキが並んでいるところがあって、ここからの琵琶湖の景観を季節ごとに撮ることが多い

夕方  中央右奥が竹生島伊吹山

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春の芽吹きの季節

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冬の降雪の朝

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日の出

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冬の朝日は霊仙山の右から登る

左が伊吹山

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夕景

晩秋から冬にかけては夕映えというか紫や桃色がかった色がみられる 

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竹生島伊吹山

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日の出

今年は訳あって年末から年始にかけて家を空けていたので、以前に撮った朝日の画像です。

朝日の左が琵琶湖越しの霊仙山

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左端が伊吹山

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朝日の左が霊仙山、右が御池岳

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これは朝日ではなく夕日です。湖西の対岸、湖北の湖岸より

左の島影が竹生島

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スーパームーン

時折、月が地平線近くにあって、オレンジ色がかって、大きく見えることがある。オレンジ色になるのは、朝日や夕日と同じで、光が大気の層を長距離通って来るため、波長の短い光が散乱し、赤や橙の光だけが届くからだが、低い位置の月が、角度のある位置にある月より大きく見えるような気がするのは、なぜなのか?スーパームーンの時だけではなく、地平線近くの月や太陽は大きく見えるように思える。

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湖西ではあまり見事な夕焼けを見る機会は少なく、琵琶湖のある東の空に紫や桃色がかった夕映えが綺麗にみえることが多い。

次の写真は西方向の夕焼けでも東方向の夕映えでもない。湖岸からどちらかというと南方向に見られたもので湖面まで赤みがかっていた。

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台風の爪跡

10月の台風21号の風は、かつてなかったような強さで、湖西線の電柱が数多く倒れたのを始め、数多くの木々が倒れ、各地で被害が出た。それまでにも前線がかかり続けたこともあり、不通になった林道は県内で150箇所近くにのぼる。そのため今年の秋は、紅葉を見る箇所が限られてしまったし、おそらく多くの登山道も傷んでいるところが多いかと思う。

伊勢湾台風とか、第二室戸台風とかの被害は聞いているが、その後、湖国では今までそれほど甚大な天災に見舞われたことがなかった。台風も上陸後、ある程度勢力が落ちていたし、琵琶湖が中央にあって、水害を緩和してくれた。ところがここ数年は、多くの水害や、今回の強風の被害が出るようになった。残念だが、湖国だけでなく、また日本だけでもなく、世界中の気候が確実に不安定になってきている。

 

自宅近くの道路に倒れたコナラの大木

二週間ほどそのままだった

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余呉湖の天女の羽衣の衣掛ヤナギ(アカメヤナギ)

いまだ倒れたまま

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尾上の湖岸  白鳥飛来地のヤナギ

白鳥やカモは同じように来てくれる

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琵琶湖岸

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岩籠山

いわごもりやま  と読み、敦賀三山の一つで765mある。その名の通り、尾根や上部の草原など、至る所に花崗岩の露頭があり、特に頂上付近の草原の露頭はインディアン平原と名付けられ、独特の景観になっている。市橋からの沢沿いのルートと駄口からの尾根筋のルートがあるが、今回は台風のために沢筋は傷んでいるのではと判断して、尾根筋のルートをとった。出会った人に尋ねたところ、沢沿いのルートも登れるようで、周回コースをとってもよかったかもしれない。

インディアン平原

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インディアン平原

700mくらいの標高があるが、風衝草原かと思う

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岩籠山頂上

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敦賀市

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北海道からのフェリー

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駄口からの尾根

花崗岩の露頭が多い

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この尾根にはアカガシ(ブナ科)が多い

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巨大な岩を持ち上げているように見えるブナ

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ミズナラ(ブナ科)

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アカシデ(カバノキ科)

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コハウチワカエデ(カエデ科)

先月の台風で傷んでいる

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主稜線にかなりの規模の崩落地がある

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オオイワカガミ(イワウメ科)

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尾根の八合目くらいのところに見晴らしのいい稜線がある

伊吹山

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頂上より

野坂岳

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金糞岳

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横山岳

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乗鞍岳から赤坂山に続く尾根

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山門湿原の裏山から南に伸びる尾根

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白山

この日は少し霞みがかっていたので無理かと思っていたが御前ヶ峰、大汝ヶ峰、別山がわかる

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アップ

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南北に続く主稜線には起伏があり、高いところは、花崗岩の露頭が散在する草原になっているが、低くなったところには広範囲にブナ林が広がっている。

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このように整然としたブナの純林は見たことがない

いままでに出逢った森のなかでももっとも気持ちのいい森の一つ

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ブナ林のすぐ東側には尾根から見えていた大規模な崩落地がある

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ブナ(ブナ科)

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コハウチワカエデ(カエデ科)

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登山道は尾根を左に折れるが、ブナ林は主稜線沿いに南に続いている

今回は行けなかったが、機会があれば道は無くとも少し歩いてみたく思う。

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天狗岩と淡海湖

10月下旬の21号の台風はまれに見る強風で、おおくの木々が倒れ、屋根が飛び、かなりの被害が出て、復旧にも時間がかかった。箱館山の林道もようやく11月の連休には復旧して、天狗岩の紅葉を見ることができたが、他の多くの林道や登山道も被害を受けていて、当分は山歩きできる範囲が限られるかもしれない。

天狗岩紅葉

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ムラサキシキブ(シソ科)

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淡海湖

大正年間に15年の歳月をかけて作られた灌漑用の人造湖

処女湖ともいわれる

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淡海湖の中島

祠があるように見え、おそらく弁天が祀ってあるのかと思う

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平池(だいらいけ)

6月にはカキツバタが咲き誇るが、今はひっそりとしている

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