岩籠山

いわごもりやま  と読み、敦賀三山の一つで765mある。その名の通り、尾根や上部の草原など、至る所に花崗岩の露頭があり、特に頂上付近の草原の露頭はインディアン平原と名付けられ、独特の景観になっている。市橋からの沢沿いのルートと駄口からの尾根筋のルートがあるが、今回は台風のために沢筋は傷んでいるのではと判断して、尾根筋のルートをとった。出会った人に尋ねたところ、沢沿いのルートも登れるようで、周回コースをとってもよかったかもしれない。

インディアン平原

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インディアン平原

700mくらいの標高があるが、風衝草原かと思う

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岩籠山頂上

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敦賀市

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北海道からのフェリー

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駄口からの尾根

花崗岩の露頭が多い

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この尾根にはアカガシ(ブナ科)が多い

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巨大な岩を持ち上げているように見えるブナ

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ミズナラ(ブナ科)

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アカシデ(カバノキ科)

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コハウチワカエデ(カエデ科)

先月の台風で傷んでいる

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主稜線にかなりの規模の崩落地がある

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オオイワカガミ(イワウメ科)

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尾根の八合目くらいのところに見晴らしのいい稜線がある

伊吹山

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頂上より

野坂岳

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金糞岳

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横山岳

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乗鞍岳から赤坂山に続く尾根

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山門湿原の裏山から南に伸びる尾根

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白山

この日は少し霞みがかっていたので無理かと思っていたが御前ヶ峰、大汝ヶ峰、別山がわかる

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アップ

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南北に続く主稜線には起伏があり、高いところは、花崗岩の露頭が散在する草原になっているが、低くなったところには広範囲にブナ林が広がっている。

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このように整然としたブナの純林は見たことがない

いままでに出逢った森のなかでももっとも気持ちのいい森の一つ

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ブナ林のすぐ東側には尾根から見えていた大規模な崩落地がある

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ブナ(ブナ科)

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コハウチワカエデ(カエデ科)

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登山道は尾根を左に折れるが、ブナ林は主稜線沿いに南に続いている

今回は行けなかったが、機会があれば道は無くとも少し歩いてみたく思う。

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天狗岩と淡海湖

10月下旬の21号の台風はまれに見る強風で、おおくの木々が倒れ、屋根が飛び、かなりの被害が出て、復旧にも時間がかかった。箱館山の林道もようやく11月の連休には復旧して、天狗岩の紅葉を見ることができたが、他の多くの林道や登山道も被害を受けていて、当分は山歩きできる範囲が限られるかもしれない。

天狗岩紅葉

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ムラサキシキブ(シソ科)

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淡海湖

大正年間に15年の歳月をかけて作られた灌漑用の人造湖

処女湖ともいわれる

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淡海湖の中島

祠があるように見え、おそらく弁天が祀ってあるのかと思う

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平池(だいらいけ)

6月にはカキツバタが咲き誇るが、今はひっそりとしている

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蛇紋岩の丘

東海地方には固有の植物がたくさんある。トウカイ…やミカワ…エンシュウのつく植物は結構あるだろう。一つの理由は中央構造線である。特に蛇紋岩やカンラン岩の露出しているところがあり、生育に適さない厳しい条件の中で特有の固有種が分布している。

そのうちの一つを訪ねたが、やはりこの丘には他では見られない独特の植物がたくさん生育していた。キキョウが咲いていたのには驚いたが、オミナエシやハギ、ススキ、クズはあったし、夏にナデシコもありそうな感じがする。あとフジバカマさえあれば自然植生の秋の七草がそろいそうな場所であるが、残念ながらフジバカマは見かけなかった。

 

エンシュウハグマ(キク科)

…ハグマのつく植物はいくつかあるが、最も見栄えのいい花がこれだろう

ハグマは白熊(ヤクの毛)で武田信玄などが被っている兜などもハグマかと思う

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サワシロギク(キク科)

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ホソバアレノノギク(キク科)

蛇紋岩地特有のキク

探したがおそらくこれだろう

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シラヤマギク(キク科)

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ワレモコウ(バラ科)

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ツルボ(キジカクシ科)

一般のものより色が鮮やかな気がする

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シモツケ(バラ科)

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シュロソウ(ユリ科)(シュロソウ科) 

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ネズミサシ(ヒノキ科)

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蛇紋岩の露頭

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ヤマモモ(ヤマモモ科)

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キキョウ(キキョウ科)

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サルトリイバラ(サルトリイバラ科)) 

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クマヤナギ(クロウメモドキ科)

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ユウスゲユリ科) 

一輪だけ咲き残っていた

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ツクシハギ(マメ科

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ヤマラッキョウ(ヒガンバナ科

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オミナエシオミナエシ科)

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ヤマハッカ(シソ科)

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オケラ(キク科)

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ミカワマツムシソウマツムシソウ科)

一般のマツムシソウよりずいぶんと小さい

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イヌヨモギ(キク科)

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コウヤミズキ(マンサク科)

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ミヤマウズラ(ラン科)

ウズラ模様が葉に残っている

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ユズリハユズリハ科)

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センブリ(リンドウ科) 

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ムラサキセンブリ(リンドウ科)

おそらくこれがムラサキセンブリだろう

残念ながらこの花のみ開花した個体に出逢えなかった

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植物園か…と思うくらい貴重な植物に次々と出逢えるところである。

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乳岩峡

愛知県
新城市
指定年月日:19340122
管理団体名:新城市(昭9・8・28)
史跡名勝天然記念物
三輪川ノ支流ナル乳岩川ノ峽谷ニシテ其上流ニ於ケル乳岩(洞窟)通天橋一名極樂門(天然石橋)及地獄洞門(天然隧道)ノ三者ハ風化及水蝕現象ノ最モ奇ナルモノトシテ見ルヘク乳岩ニハ大小數多ノ鍾乳石ノ懸垂セルアリ石灰岩以外ノ岩石ニ生シタル鍾乳石ノ例トシテ珍奇ノモノトス 峽谷ノ長サ約四キロメートル其ノ間ハ總テ緻密ナル流紋岩質ノ凝灰岩ヨリ成リ岩石節理ニ乏シキカ為ニ河床ハ一枚岩ノ觀ヲ呈シ兩岸ハ概ネ懸涯ヲ成シ蓬菜岩 瓢簟岩等ノ巨巖其ノ間ニ峙チ蔽フニ欝蒼タル美林ヲ以テス 溪流亦清淺ニシテ他ニ見ルカ如キ土砂ヲ流下堆積セシムルコト稀ナルカ為一帶ニ亘リテ景致明麗ナリ乳岩ト相待テ幽邃嫻雅ナル一勝區ヲ形成ス

 

この頃はテレビ番組の影響か、それだけでもないとは思うが、地質や岩石、地形の成り立ち等を考えてしまう。

愛知県三河乳岩峡を訪ねた。流紋岩質凝灰岩とあるから、火山性の流紋岩が火山灰や礫として噴き出して堆積した岩石であるが、石灰岩との関わりから鍾乳石が形成されたり、岩面が白く覆われたり、洞窟が形成されたりしたものかと思う。 乳岩洞窟の天井の割れ目から石灰分が浸み出し鍾乳石を作ったことから乳岩の名前がつけられており、岩盤自体は石灰岩ではなく、凝灰岩なのだろう。乳岩洞窟の鍾乳石からここの地名があるが、やはり歩いて驚くのは上記に記載される乳岩洞窟、通天橋一名極樂門、地獄洞門天然隧道のうち後者二つ、特に通天橋かと思う。帝釈峡の場合は雄橋の下を川が流れているから侵食作用だろうと推定できるが、ここのように岩盤の上部に空洞や天然隧道が形成されているのは流紋岩質凝灰岩という堆積岩の形成時の石灰岩や他の岩石との関わりからしか考えられない。まだよくわからない点が多いが、あーそういうことか…といつかわかった時、簡単にはわからぬから面白いのかもしれない。

 

乳岩山

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ホソバシャクナゲツツジ科)

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ツルアリドウシ (アカネ科)

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スズカアザミ(キク科)

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桟敷岩と名付けられた滑りやすい岩を進む

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水が溜まるとこのような色に

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もっとも大きい淵

緑がかった茶褐色

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このような岩を見ると堆積岩というより溶岩のようにみえる

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ガンクビソウ(キク科)

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サカキ(モッコク科)

サカキが多かった

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イタビカズラ(クワ科)

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黄色味がかった透明な淵

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イワタバコ(イワタバコ科)

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入仙橋という名の、しっかりとした橋を渡る

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入仙橋から

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バイカツツジツツジ科)

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ヤマモモ(ヤマモモ科)

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これもしっかりとした鉄製の階段

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白い部分はおそらく石灰分が流れ出しているのかと

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この岩の上部は水分がしみ出てくるのか、多くの植物が着生している

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地獄門(天然隧道)への取付き

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上部は70°から80°の勾配がある

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手すりのついた梯子

階段といえば階段

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地獄門

右下の空洞を抜けていく

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地獄門の上から

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地獄門上部

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通天橋(極楽門)

この空洞はどのようにしてできたのか?

奥に見える山が明神岳

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少し下ったところにカゴノキ(クスノキ科)があった

鹿の子紋様から

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乳岩洞窟

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乳岩洞窟上部の乳岩

鍾乳石

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子安観音

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クマヤナギ(クロウメモドキ科)

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キブシ(キブシ科)

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ユズリハユズリハ科)

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矢並湿地

東海丘陵湧水湿地群のうちこの期間のみ一般公開されている矢並湿地を訪ねてきた。非常にこじんまりとした湿地であるものの、秋の湿性植物が開花するこの時期は、景観の優れた湿地だった。上下二段の湿地からなっていたが、一段目は一本のハンノキの周りを一面のサワヒヨドリが覆い、部分的にキセルアザミやコナギが開花していた。奥の二段目の湿地はこれとはうってかわって、一面のシラタマホシクサの所々にミカワシオガマの赤が散りばめられており、このように絵画的にも思える湿地は、広大な尾瀬ミズバショウニッコウキスゲの時期をのぞけばあまりない。小規模だが訪ねて記憶に残る場所である。

 

ハンノキ(カバノキ科)と一面のサワヒヨドリ(キク科)

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ヘビノボラズ(メギ科)

茎にトゲがありのぼれないことから

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ウメモドキ(モチノキ科)

葉がウメに似ている

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アオハダ(モチノキ科)

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コガマ(ガマ科)

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キセルアザミ(キク科)

ここのキセルアザミは集合花の部分がこうべを垂れない

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スズカアザミ(キク科)

それほど大振りのアザミではない

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ネズミモチ(モクセイ科)

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サワヒヨドリ(キク科)

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矢並湿地全体景観

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二段目の湿地 

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シラタマホシクサ(ホシクサ科)とミカワシオガマ(ハマウツボ科)

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シラタマホシクサ(ホシクサ科)

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ミカワシオガマ(ハマウツボ科)

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阿寺渓谷 柿其渓谷

位置的には、田立の滝の北、赤沢自然休養林の南に挟まれる位置の、北側に阿寺(あてら)渓谷、南側に柿其(かきぞれ)渓谷がある。有名な寝覚の床もそうだが、これらの渓谷も、田立の滝も花崗岩からなっている。阿寺渓谷の方が知られているのかもしれないし、渓谷沿いに狭いながらも車道が通っている。ところどころ主要な淵などに車を止めて見て廻ることもできるし、中央部に止めて歩いて廻っても良いかと思う。これに対して柿其渓谷はほとんど歩いてしか廻れないし、主要な部分はそれほどの距離はなく、すぐに廻れる。ただし奥の霧ケ滝のところへは行っていないので、そちらも歩けば時間はかかるかと思う。

 

阿寺渓谷と柿其渓谷は木曽川沿いの林道でつながっていて、途中の恋路峠と名付けられたところから中央アルプスがよく見える。というか木曽川沿いの中山道の各所から木曽駒ヶ岳は見える。これほど木曽路の各所から中央アルプスが見えるとは思わなかった。伊那谷からも見えるだろうが、伊那駒ケ岳とは言わない。今でこそロープウェイができて駒ヶ根からと思ってしまうが、木曽が主要な登山口だったかもしれない。

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阿寺渓谷

 

犬帰りの淵

阿寺ブルーと表現される

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森林鉄道鉄橋跡

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狸ケ淵

狸が化け具合を淵にうつして見たことから

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六段の滝

下の二、三段しか見えない

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熊ケ淵

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アスナロ(ヒノキ科)

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アスナロはこのように綺麗に紅葉する

もちろん常緑樹なので紅葉というより落葉か

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イワウチワ(イワウメ科)

群生しており春に来れば綺麗かと思う

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ノコンギク(キク科)

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ユウガギク(キク科)

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ゴマナ(キク科)

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オオウラジロノキ(バラ科)

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タマアジサイアジサイ科)

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ガンクビソウ(キク科) 

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ツルニンジン(キキョウ科)

下向きだった花筒が受粉後上向きになっている

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アキノキリンソウ(キク科)

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ツリフネソウツリフネソウ科) 

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柿其渓谷

 

黒渕

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牛ケ滝

この滝は近寄れないがかなり見事な滝で40mほどある

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ヤマグルマ(ヤマグルマ科)

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ヒカゲツツジツツジ科)

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ツクバネ(ビャクダン科)

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田立の滝 植物編

樹木  針葉樹

 

サワラ(ヒノキ科)

このサワラは大きな石の上に生育している

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ツガ(マツ科)

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コウヤマキコウヤマキ科)

一科一属一種

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おそらくコウヤマキの大木

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コウヤマキぼっくりができる

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樹木  広葉樹

 

アワブキ(アワブキ科)

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オオカメノキ(レンプクソウ科)

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シロモジ(クスノキ科

この木が多かった

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シラキ(トウダイグサ科

この木も多かった

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コミネカエデ (カエデ科)

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コウヤミズキ(マンサク科)

初めはこの木が何かわからなかった

歩いているうちに以前

赤沢自然林で見たのを思い出した

隔離分布している

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イヌブナ(ブナ科)

ただブナをあまり見なかったように思う

見落としたかもしれないが

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ハクウンボクエゴノキ科)

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バイカツツジツツジ科)

この木も以前、赤沢で見かけた

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ヤマグルマ (ヤマグルマ科)

一科一属一種

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ミズナラ(ブナ科)

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タマアジサイアジサイ科)

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草本

コウシンヤマハッカ(シソ科)

甲信(コウシン)地方に分布するヤマハッカ

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シュウブンソウ(キク科)

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リンドウ(リンドウ科)

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ダイモンジソウ(ユキノシタ科)

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ヤクシソウ(キク科) 

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ツリフネソウツリフネソウ科)

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そしてこの時期もっとも目立ったのが

マルバノキ(マンサク科)

ベニマンサクとも言う

少し早い紅葉がどの木もすばらしい

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田立の滝

日本の滝百選にあたる長野県最南端の田立の滝を訪ねた。田立の滝というのは、不動滝、天河滝、霧ケ滝等、いくつかの滝の総称で、滝道を超えて最上部に不動岩があり、最上部までは思ったより標高差があった。普通、このような滝沿いの山道は滝の横の巻道を登るが、ここでは至る所に木製、鉄製の階段、吊り橋、桟道、橋が設けてあり、登山経験者でなくとも登れるようにしてある。ただ、ここの滝は巻道や桟道がなければ登山経験者でも登れないところが多く、よくもまあこれだけ整備してあるなあと、申し訳なくなる。ちょうど上部で鉄の単管を運んで整備している方に会ったので、お陰様で登ってこれたとお礼を言っておいた。今日は私の他には来訪者はいなかったと思う。

歩いていてまず気づいたのは、木曽の森だけに針葉樹の森だということで、行く前は、ここは岐阜県かと思っていたが、長野県最南端にあたる。木曽五木のヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロコウヤマキはネズコだけ気づかなかったが、他は全てあったと思うし、樹齢二三百年の大木も多かった。もちろん針葉樹だけでなしに、ケヤキ、トチ、ミズナラ、イヌブナ、ミズメ等の広葉樹も多い自然林だが、最上部の不動岩まで登ってここの森の成り立ちがわかったように思う。

 

天河滝

落差40mほどあり田立の滝の写真は大抵この滝のものが使われている

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螺旋滝  少し道を外れて降りて行かねばならない 

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霧ケ滝

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不動滝

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不動滝下段

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不動滝を横から

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龍ガ瀬

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ソウメン滝

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途中一箇所不動岩の見える展望所がある

不動岩の標高は1300mほどある

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途中にあった名前のついていそうな岩

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不動岩より

恵那山方向

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美濃方向

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不動岩の真下は切れ込んでいる

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恵那山

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ところが.…

不動岩に座って食事をとったが、道がまだ奥に続いている。

少し歩いただけで、なんと林道に出た。

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道沿いに花もあったので少し奥に歩いて行ったが、この道はまったく平坦でしかも

こんなものに出会った。

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初めは広島の帝釈峡の雄橋のように自然のものかとも思ったが、そんなはずはない。

昭和の初めに人の手で掘ったものらしい。

ここに来てわかった。

この林道は森林鉄道の線路跡だと。まったく平坦な理由がわかった。

どんなところかわからないが、ずっと奥に天然公園があるとのこと。

さらに地形図を見てわかったが、ここの地形は登って来た滝道は急峻だが、上部はほとんど平坦になっている。

わかりやすく言えば南米のギニア高地みたいになっている。説明板だったか、どこかで準平原という言葉も見たような気がする。

 この上部の平坦地は木曽の木々の主要な産地のひとつだったのだろうと思う。トンネル一つ見てわかる。

さらに歩いて来た渓流沿いの森は、おそらく五百年か千年かわからないが、人の手の影響を長い時間受けて来た自然林なのだろう。不動岩から見た森の林冠は主に針葉樹林だった。ずっと以前に行ったことがある、赤沢自然休養林こそ木曽ヒノキの主産地だろうが、気になって地形図を見てみたらやはり赤沢もほとんど平坦な土地である。御嶽山は火山であるが、この山の麓になぜこれほど立派な滝が多いのか、また準平原にあたるのかこのような山間部になぜ広い平坦部があるのか、推理のようで興味が出てくる。時間があれば奥の天然公園というところへ行きたかったが、今回は引き返した。

 

この鳥瞰図のような立体地形図でギニア高地のようなという感じがわかってもらえるかどうか

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滝と森の成り立ちだけで長くなったので、田立の滝植物編を別に設ける。

 

 

 

 

彼岸花

暑さ寒さも彼岸まで…

今年の春はいつまでも寒いとか、残暑がいつまで続くのかとか言っていても、春の彼岸、秋の彼岸になると落ち着いていった。昔の人はすごいなあと思ってきた事柄も、残念なことに十年ほど前からか、ことわざ通りにはいかなくなってきた。単なる温暖化でなしに、気候の変動が激しくなりすぎている。

幾分の前後はあっても、ヒガンバナはその名の通り、秋の彼岸の頃に咲く。変わっているのは花が終わった秋頃から葉が出て冬を越し、初夏になると枯れてなくなってしまう。

チューリップやバナナと同じでヒガンバナも三倍体といって花は咲いても種子をつくれない。掘ってみると丸い球根が出てくるが毒性が強い。それで動物に田の畔を掘られたりしないよう、また、救荒食の役目としても植えられたと聞いたことがある。

 

ヒガンバナヒガンバナ科

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以前紹介したが  白花のヒガンバナ

鹿児島には白花ばかりあるとか聞いたことがあるが…

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最近では秋らしい花の代表になってしまった

コスモス(キク科)

秋桜

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サクラタデ(タデ科

桜の名前のつく秋の花

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屏風が滝

赤坂山や大御影山から若狭の海が望める時があったが、真近に雲谷山がよく見えていた。地理的には大御影山から連続する山地になるかと思うが、麓に滝がたくさんみられる。そのうちの一つ、屏風が滝を訪ねてみた。屏風が滝は整備された登山道の一番奥にあり、三面を岩壁に囲まれていることからその名がある。すぐ手前に大きな平滝があり、渓流沿いの道にはかなりの大きさの岩が川の両岸を覆っていて、高巻きになっているところもある。修験道の行場に使われていたというのも納得できるようなところだ。

さらにこの渓流沿いの道は雪のせいなのか、獣害の影響があまりないようで、結構な種類の植物が残っている。もうしばらくすれば、秋の花々が多くみられるかと思われ、春に来てもいいところのように思える。

鉄骨と木を組み合わせた立派な橋が数多くかけられ、石組みも歩きやすくよく整備された渓流沿いの道が続いている。屏風が滝手前の広場に祠があって、中に錆びた砲弾が置かれてあった。東屋の前に滝の解説があって、明治の日露戦争勝利の記念に、村の協力で整備され、その後も維持されてきたとあった。あまり人に教えたくないが、もっと有名になって、多くの人が訪れるようになってもいいところではある。

 

奥が屏風が滝

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サワオトギリ(オトギリソウ科) 

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ヤマジノホトトギスユリ科

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アブラギリ(トウダイグサ科) 

以前から若狭に多く生育しているのは知っていたが、昔は若狭と島根県が種子から油を取るためのアブラギリの二大産地だったらしい。毒性があるため獣害にも会わず、大量に野生化している。種子の油を灯油や和傘の撥水剤として用いた。

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気持ちのいい清流が続く

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キタヤマブシ(キンポウゲ科) 

近畿北部に分布するトリカブト

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 ヤマアカガエル

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乙女の滝

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静隠の滝 滝音は大きくそれほど静かな感じはしなかった

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ケンポナシ(クロウメモドキ科) 

この木が多かった

実ではなく果柄が食べられる珍しい植物

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かなりの巨岩の脇をすり抜けていくが道はよく整備されている 

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モミジチャルメルソウ(ユキノシタ科) 

京都、滋賀、福井の限られた地域に分布する

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ムカゴイラクサイラクサ科)

葉の付け根の赤い部分がムカゴ(栄養生殖器官、種子ではない)

もちろんイラクサなので葉を触ると痛い

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キッコウハグマ(キク科)

開花まであと少し 螺旋状の白い菊のような花が咲く

キッコウは亀甲で六角形の葉の形から

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アキギリ(シソ科)

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イワタバコ(イワタバコ科)

咲き残りの一株 イワタバコ自体はかなり多く生育している

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屏風が滝手前の白滝(白練の滝)

かなり大きな岩を伝い落ちるナメ滝のようになっている

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屏風が滝手前の小滝 

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屏風が滝

奥と右も壁面になっている 

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不動明王十六善神が彫ってある

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屏風が滝解説

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帰りの農道沿いの田んぼの斜面にあったヒガンバナ

一株だけ白花があった

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突然変異なのか、全体は植栽されているようだが

九州に白花があるとは聞いたことがあるが

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近くの山道にあったママコナ

シコクママコナ(ハマウツボ科)

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アクシバ(ツツジ科)の実

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高時川源流

春に訪れた高時川源流は先月の台風時の増水で道路が寸断され通行不可になっていた。菅並の集落のはずれに車を置いて歩いて行ったが、川の水はいくぶん白濁している。ハギの花が何種類か咲いていたが、まだそれほど秋らしい花の開花はなく、むしろ先月の上旬に見たかったイワタバコの花が少し咲き残っていた。夏と秋が交錯しているような時期なのかもしれない。花の写真を撮っているといつも以上に昆虫の姿をよく見かけた。

 

ヤマジノホトトギスユリ科

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カワミドリ(シソ科)

全草に独特の香りがある

シソ科はなぜ香りを身につけたのか、昆虫と関係するのだろうか?

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クズ(マメ科

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ミツバフウロフウロソウ科

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ヌスビトハギ(マメ科

かなり大ぶりなヌスビトハギがあった

派手な泥棒(果実の形が泥棒の足の仕草に似ている)

        ↓

どうもおかしい…と思いながら調べてみたら、これはヌスビトハギではなかった。


フジカンゾウマメ科

果実もヌスビトハギとそっくりだが大型なのと葉が羽状複葉になっているようだ

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葉は奇数羽状複葉

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全体

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果実が落ちてしまっているが、これがヌスビトハギ

見にくいが、葉は3小葉

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ヤマハギマメ科

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花柄(花序)が葉より突出する

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マルバハギ(マメ科

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花柄(花序)は葉より突出しない

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キハギ(マメ科

黄萩ではない  木萩

もちろん他のハギも木質化するが他のハギのようにしなだれないので

紫とクリームイエローの花弁

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イワタバコ(イワタバコ科)
夏の暑い盛りにこの紫は鮮烈に感じる

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ミズタマソウ(アカバナ科

説明がなくとも名前の意味がわかるかと

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この夏は台風の直撃以外にも雨が多かった

いくぶんかの白濁が残る

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つる植物

あまり遠くへ行けないこともあって、自宅周辺ばかりを散策していたが、そろそろ秋の花が咲き始めている。数年来、獣害対策のフェンスが山沿い、川沿いに設置されるようになって、以前とはずいぶん景観が変わってしまったが、その分、つる植物が目立つようになった。クズが覆い尽くしているようなところもあるが、種々の花が混じって花束にみえるようなところもある。あらためて考えて見ると、つる植物の花はこの時期に開花するものが多いように思う。

 

花束のように種々の花が咲き競う

ボタンヅル(キンポウゲ科ヘクソカズラ(アカネ科)ヤブツルアズキマメ科

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ヘクソカズラ(アカネ科)

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センニンソウキンポウゲ科

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センニンソウキンポウゲ科

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イシミカワタデ科

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マルバルコウソウヒルガオ科) 

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アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)

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ヤマノイモヤマノイモ科)

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ヤブツルアズキマメ科

アズキの原種に当たる

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ノアズキ(マメ科

ヤブツルアズキに似ているが果実が鞘状

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葉はヤブツルアズキに比べて小さくクズの葉の形に似ているのでヒメクズの名がある

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ツルマメ(マメ科

ダイズの原種に当たる

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ノササゲ(マメ科

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コバノカモメヅル(ガガイモ科)

希少植物だがこのフェンスにはいっぱいある

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ガガイモ(ガガイモ科)

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スズメウリ(ウリ科)

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スズメウリの果実

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ゴキヅル(ウリ科)

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ゴキヅルの実

熟すと写真の果実の上下で別れ蓋つきの器のようなので合器蔓の名がある

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カナムグラ(アサ科)

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クズ(マメ科

花だけを見ると秋の七草に入れられているのもうなずけるが

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クマバチ

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白川八丁

吉野山大台ヶ原を訪れたことはあるが、黒滝村天川村などは名前を聞くだけで行ったことはなかった。観音峯やみたらい渓谷といった地名を聞いていたが、今回すぐ近くの白川八丁を訪ねる機会があった。奈良県は北と南でまったく地形が異なる。吉野川を渡って標高を上げ、長いトンネルを越えると一気に山深い渓流沿いの地形になった。まず渓流の淵の水の色に驚く。この色にひかれてか数多くの人が川遊びに訪れていた。

道路から派生している傾斜の穏やかな林道を遡っていくが、さすがに初めて出会う植物にたくさん出逢う。2、3キロか登った後で道が分かれ、左の川に降りる方の道ををしばらく下ると白川八丁と呼ばれる所に出た。周囲には巨岩が、川沿いには土石流によって流れてきた白っぽい石が一面に広がり、川の水は伏流になっているようで、たしかに白い石の川が上流にずっと続いている。白川八丁の一部しかいく時間はなかったが、上流に向かってさらに延々と登り詰めていくと大峰山の弥山に通じているようだ。サワグルミ、トチ、ケヤキ、イタヤカエデ、チドリノキ、ミズナラ、イヌシデ、アワブキ、アサガラ、エゴノキ、ブナなど多種の木々があったが、ほとんどは上記の白い石の川に数メートルは埋まってしまっていて、木々の葉をすぐ目の前で見ることができる。周囲の川岸には部屋から家の大きさもありそうな巨岩が並んでいた。

エメラルドグリーンといえばいいのか.…。

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青味がかっているところもある

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白川八丁  石はけっこう大きく歩きにくい

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川の周囲の巨岩

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オオクマヤナギ(クロウメモドキ科)

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ズイナ(ズイナ科)府立植物園で見たことはあったが、野外では初めて見た

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メグスリノキ(カエデ科)

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クサギ (シソ科)以前はクマツヅラ科

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ツガ(マツ科)

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ヒナウチワカエデ(カエデ科)

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チドリノキ(カエデ科)

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エゴノキエゴノキ科)

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イヌブナ(ブナ科)

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タニタデ(アカネ科)

タニソバはタデ科

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ミヤマタニタデ(アカネ科)

ミヤマタニソバはタデ科

ややこしいが「ソバがタデ科でタデはアカネ科」タデがタデ科でない.…と憶える。

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これがミヤマタニソバ(タデ科

スマートなミゾソバだと思えばいい。ミゾソバタデ科

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クモキリソウ(ラン科)

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コバンノキ(コミカンソウ科) 

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シシラン(イノモトソウ科)正確にはナカミシシラン

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ボタンヅル(キンポウゲ科

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ハナビゼリ(セリ科)

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イヌトウキ(セリ科)

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余談だが八丁とはどれくらいの距離か調べてみた。一丁は60間でほぼ109m。ということは、800m強。登っていないが、1kmくらいあるのかもしれない。その上は水流が現れるのかと思う。これは以前に聞いたことがあるが、八丁味噌岡崎城から八丁の距離のところに味噌屋が集まっていたらしい。ハッチョウトンボの由来はわからない。

それと吉野川を渡る際に、これは紀ノ川か吉野川かと考えていたが、これも調べてみたら、奈良県では吉野川和歌山県に入ると紀ノ川に名前を変えるようだ。瀬田川も京都で宇治川、大阪で淀川になるようなものかもしれない。なお、今回遡った川は弥山(みせん)川という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖岸のハス

先月、早崎内湖のハスを紹介したが、迂闊にもそのすぐ近くの湖岸にハスの群生が見られるところがあった。湖北町の湖岸は琵琶湖のなかでもかなり沖合まで浅瀬が続いていて、付近はヤナギやハンノキが小さな島をつくっているところもあり、素晴らしい景観のところが多い。おそらくここのハスは来年以降もまだ拡がっていくように思え、今のところ気付いている人は少ないと思うが、いずれ以前の烏丸半島のように人が押し寄せるかもしれないと思う。また、ここのハスも早崎内湖のハスも、ピークは過ぎたもののいまだに多くの花を咲かせており、8月上旬が盛りだと思っていたが、この辺りのハスの個体群は勢いが強いのではないかと思える。烏丸半島のハスについて、土壌の変化や環境要因の変化が報告されていたが、自分はここのハスを見たりすると、ハスの群生はある程度の規模まで拡大すればいずれ数十年単位で自然と衰退していくように思える。平家物語ではないが.…。

中央奥の左が竹生島

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延勝寺浜と呼べばいいのかと思う

下の3つ並んでいる内湖が早崎内湖

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ヒルガオ

6月頃にヒルガオの花をよく見かけたが、8月の暑い盛りになって再び咲いているようで、これは別の種かと調べてみたら、どうやらヒルガオとコヒルガオの雑種、アイノコヒルガオのようである。コヒルガオは花の大きさがヒルガオの半分くらいですぐにわかるが、アイノコヒルガオヒルガオとよく似ている。

 

ヒルガオヒルガオ科)

苞葉の先端は鈍葉

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アイノコヒルガオヒルガオ科)

苞葉の先端は鋭葉

全体に言えることではないと思うがこの個体は花色が少し濃い

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ヒルガオヒルガオ科)

花柄にヒレ(翼)がある

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花柄にヒレがある

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比較のため  左コヒルガオと右アイノコヒルガオ

ヒルガオの花は半分くらい

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ハマヒルガオヒルガオ科)

もともと海岸性のものだが琵琶湖の湖岸には分布する

葉は腎円形

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