阿寺渓谷 柿其渓谷

位置的には、田立の滝の北、赤沢自然休養林の南に挟まれる位置の、北側に阿寺(あてら)渓谷、南側に柿其(かきぞれ)渓谷がある。有名な寝覚の床もそうだが、これらの渓谷も、田立の滝も花崗岩からなっている。阿寺渓谷の方が知られているのかもしれないし、渓谷沿いに狭いながらも車道が通っている。ところどころ主要な淵などに車を止めて見て廻ることもできるし、中央部に止めて歩いて廻っても良いかと思う。これに対して柿其渓谷はほとんど歩いてしか廻れないし、主要な部分はそれほどの距離はなく、すぐに廻れる。ただし奥の霧ケ滝のところへは行っていないので、そちらも歩けば時間はかかるかと思う。

 

阿寺渓谷と柿其渓谷は木曽川沿いの林道でつながっていて、途中の恋路峠と名付けられたところから中央アルプスがよく見える。というか木曽川沿いの中山道の各所から木曽駒ヶ岳は見える。これほど木曽路の各所から中央アルプスが見えるとは思わなかった。伊那谷からも見えるだろうが、伊那駒ケ岳とは言わない。今でこそロープウェイができて駒ヶ根からと思ってしまうが、木曽が主要な登山口だったかもしれない。

f:id:Jiroviolet:20171003091030j:image

f:id:Jiroviolet:20171003093842j:image

 

阿寺渓谷

 

犬帰りの淵

阿寺ブルーと表現される

f:id:Jiroviolet:20171003125402j:image

森林鉄道鉄橋跡

f:id:Jiroviolet:20171003125441j:image

狸ケ淵

狸が化け具合を淵にうつして見たことから

f:id:Jiroviolet:20171003125454j:imagef:id:Jiroviolet:20171003125504j:imagef:id:Jiroviolet:20171003125518j:image

六段の滝

下の二、三段しか見えない

f:id:Jiroviolet:20171003125918j:image

熊ケ淵

f:id:Jiroviolet:20171003130040j:image

f:id:Jiroviolet:20171003181351j:image

アスナロ(ヒノキ科)

f:id:Jiroviolet:20171003181518j:image

f:id:Jiroviolet:20171003181503j:image

アスナロはこのように綺麗に紅葉する

もちろん常緑樹なので紅葉というより落葉か

f:id:Jiroviolet:20171003181526j:image

 

イワウチワ(イワウメ科)

群生しており春に来れば綺麗かと思う

f:id:Jiroviolet:20171003181713j:imagef:id:Jiroviolet:20171003181725j:image

 

ノコンギク(キク科)

f:id:Jiroviolet:20171003181824j:image

 

ユウガギク(キク科)

f:id:Jiroviolet:20171003181920j:image

 

ゴマナ(キク科)

f:id:Jiroviolet:20171003181958j:image

 

オオウラジロノキ(バラ科)

f:id:Jiroviolet:20171003182059j:image

 

タマアジサイアジサイ科)

f:id:Jiroviolet:20171003182151j:image

 

ガンクビソウ(キク科) 

f:id:Jiroviolet:20171003182244j:image

 

ツルニンジン(キキョウ科)

下向きだった花筒が受粉後上向きになっている

f:id:Jiroviolet:20171003182323j:image

 

アキノキリンソウ(キク科)

f:id:Jiroviolet:20171003182454j:image

 

ツリフネソウツリフネソウ科) 

f:id:Jiroviolet:20171003182614j:image

 

柿其渓谷

 

黒渕

f:id:Jiroviolet:20171003194845j:image

f:id:Jiroviolet:20171003194857j:image

f:id:Jiroviolet:20171003194911j:image

f:id:Jiroviolet:20171003194924j:image

牛ケ滝

この滝は近寄れないがかなり見事な滝で40mほどある

f:id:Jiroviolet:20171003194937j:image

 

ヤマグルマ(ヤマグルマ科)

f:id:Jiroviolet:20171003195133j:image

 

ヒカゲツツジツツジ科)

f:id:Jiroviolet:20171003195145j:imagef:id:Jiroviolet:20171003195155j:image

 

ツクバネ(ビャクダン科)

f:id:Jiroviolet:20171003195210j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田立の滝 植物編

樹木  針葉樹

 

サワラ(ヒノキ科)

このサワラは大きな石の上に生育している

f:id:Jiroviolet:20171002185540j:image

 

f:id:Jiroviolet:20171002200350j:image

 

f:id:Jiroviolet:20171002185559j:image

 

ツガ(マツ科)

f:id:Jiroviolet:20171002200504j:image

f:id:Jiroviolet:20171002185743j:image

 

コウヤマキコウヤマキ科)

一科一属一種

f:id:Jiroviolet:20171002185810j:image

おそらくコウヤマキの大木

 f:id:Jiroviolet:20171002200437j:image

コウヤマキぼっくりができる

f:id:Jiroviolet:20171002185836j:image

f:id:Jiroviolet:20171002185850j:image

 

樹木  広葉樹

 

アワブキ(アワブキ科)

f:id:Jiroviolet:20171002201950j:image

 

オオカメノキ(レンプクソウ科)

f:id:Jiroviolet:20171002202020j:image

 

シロモジ(クスノキ科

この木が多かった

f:id:Jiroviolet:20171002202050j:image

 

シラキ(トウダイグサ科

この木も多かった

f:id:Jiroviolet:20171002202124j:image

 

コミネカエデ (カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20171002202212j:image

 

コウヤミズキ(マンサク科)

初めはこの木が何かわからなかった

歩いているうちに以前

赤沢自然林で見たのを思い出した

隔離分布している

f:id:Jiroviolet:20171002215156j:image

 

イヌブナ(ブナ科)

ただブナをあまり見なかったように思う

見落としたかもしれないが

f:id:Jiroviolet:20171002215224j:image

  

ハクウンボクエゴノキ科)

f:id:Jiroviolet:20171002202259j:image

 

バイカツツジツツジ科)

この木も以前、赤沢で見かけた

f:id:Jiroviolet:20171002202351j:image

 

ヤマグルマ (ヤマグルマ科)

一科一属一種

f:id:Jiroviolet:20171002202432j:image

f:id:Jiroviolet:20171002202514j:image

 

ミズナラ(ブナ科)

f:id:Jiroviolet:20171002202613j:image

 

 

タマアジサイアジサイ科)

f:id:Jiroviolet:20171002220845j:image

f:id:Jiroviolet:20171002220853j:image

 

草本

コウシンヤマハッカ(シソ科)

甲信(コウシン)地方に分布するヤマハッカ

f:id:Jiroviolet:20171002215858j:image

f:id:Jiroviolet:20171002220921j:image

 

シュウブンソウ(キク科)

f:id:Jiroviolet:20171002215958j:image

 

リンドウ(リンドウ科)

f:id:Jiroviolet:20171002220221j:image

 

ダイモンジソウ(ユキノシタ科)

f:id:Jiroviolet:20171002220308j:image

f:id:Jiroviolet:20171002220323j:image 

 

ヤクシソウ(キク科) 

f:id:Jiroviolet:20171002220508j:image

 

ツリフネソウツリフネソウ科)

f:id:Jiroviolet:20171002220600j:image

 

 

そしてこの時期もっとも目立ったのが

マルバノキ(マンサク科)

ベニマンサクとも言う

少し早い紅葉がどの木もすばらしい

f:id:Jiroviolet:20171002221313j:imagef:id:Jiroviolet:20171002221322j:imagef:id:Jiroviolet:20171002221345j:imagef:id:Jiroviolet:20171002221351j:imagef:id:Jiroviolet:20171002221358j:imagef:id:Jiroviolet:20171002221410j:image

 

 

 

 

田立の滝

日本の滝百選にあたる長野県最南端の田立の滝を訪ねた。田立の滝というのは、不動滝、天河滝、霧ケ滝等、いくつかの滝の総称で、滝道を超えて最上部に不動岩があり、最上部までは思ったより標高差があった。普通、このような滝沿いの山道は滝の横の巻道を登るが、ここでは至る所に木製、鉄製の階段、吊り橋、桟道、橋が設けてあり、登山経験者でなくとも登れるようにしてある。ただ、ここの滝は巻道や桟道がなければ登山経験者でも登れないところが多く、よくもまあこれだけ整備してあるなあと、申し訳なくなる。ちょうど上部で鉄の単管を運んで整備している方に会ったので、お陰様で登ってこれたとお礼を言っておいた。今日は私の他には来訪者はいなかったと思う。

歩いていてまず気づいたのは、木曽の森だけに針葉樹の森だということで、行く前は、ここは岐阜県かと思っていたが、長野県最南端にあたる。木曽五木のヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロコウヤマキはネズコだけ気づかなかったが、他は全てあったと思うし、樹齢二三百年の大木も多かった。もちろん針葉樹だけでなしに、ケヤキ、トチ、ミズナラ、イヌブナ、ミズメ等の広葉樹も多い自然林だが、最上部の不動岩まで登ってここの森の成り立ちがわかったように思う。

 

天河滝

落差40mほどあり田立の滝の写真は大抵この滝のものが使われている

f:id:Jiroviolet:20171001204230j:image

螺旋滝  少し道を外れて降りて行かねばならない 

f:id:Jiroviolet:20171001182849j:image

霧ケ滝

f:id:Jiroviolet:20171001183008j:image

不動滝

f:id:Jiroviolet:20171001182824j:image

不動滝下段

f:id:Jiroviolet:20171001183455j:image

不動滝を横から

f:id:Jiroviolet:20171001183532j:image

龍ガ瀬

f:id:Jiroviolet:20171001183217j:image

ソウメン滝

f:id:Jiroviolet:20171001183254j:image

途中一箇所不動岩の見える展望所がある

不動岩の標高は1300mほどある

f:id:Jiroviolet:20171001204340j:image

途中にあった名前のついていそうな岩

f:id:Jiroviolet:20171001184144j:image

不動岩より

恵那山方向

f:id:Jiroviolet:20171001184626j:image

美濃方向

f:id:Jiroviolet:20171001184659j:image

不動岩の真下は切れ込んでいる

f:id:Jiroviolet:20171001184749j:image

恵那山

f:id:Jiroviolet:20171001184831j:image

ところが.…

不動岩に座って食事をとったが、道がまだ奥に続いている。

少し歩いただけで、なんと林道に出た。

f:id:Jiroviolet:20171001185141j:image

道沿いに花もあったので少し奥に歩いて行ったが、この道はまったく平坦でしかも

こんなものに出会った。

f:id:Jiroviolet:20171001185355j:image

初めは広島の帝釈峡の雄橋のように自然のものかとも思ったが、そんなはずはない。

昭和の初めに人の手で掘ったものらしい。

ここに来てわかった。

この林道は森林鉄道の線路跡だと。まったく平坦な理由がわかった。

どんなところかわからないが、ずっと奥に天然公園があるとのこと。

さらに地形図を見てわかったが、ここの地形は登って来た滝道は急峻だが、上部はほとんど平坦になっている。

わかりやすく言えば南米のギニア高地みたいになっている。説明板だったか、どこかで準平原という言葉も見たような気がする。

 この上部の平坦地は木曽の木々の主要な産地のひとつだったのだろうと思う。トンネル一つ見てわかる。

さらに歩いて来た渓流沿いの森は、おそらく五百年か千年かわからないが、人の手の影響を長い時間受けて来た自然林なのだろう。不動岩から見た森の林冠は主に針葉樹林だった。ずっと以前に行ったことがある、赤沢自然休養林こそ木曽ヒノキの主産地だろうが、気になって地形図を見てみたらやはり赤沢もほとんど平坦な土地である。御嶽山は火山であるが、この山の麓になぜこれほど立派な滝が多いのか、また準平原にあたるのかこのような山間部になぜ広い平坦部があるのか、推理のようで興味が出てくる。時間があれば奥の天然公園というところへ行きたかったが、今回は引き返した。

 

この鳥瞰図のような立体地形図でギニア高地のようなという感じがわかってもらえるかどうか

f:id:Jiroviolet:20171002171416p:image

 

滝と森の成り立ちだけで長くなったので、田立の滝植物編を別に設ける。

 

 

 

 

彼岸花

暑さ寒さも彼岸まで…

今年の春はいつまでも寒いとか、残暑がいつまで続くのかとか言っていても、春の彼岸、秋の彼岸になると落ち着いていった。昔の人はすごいなあと思ってきた事柄も、残念なことに十年ほど前からか、ことわざ通りにはいかなくなってきた。単なる温暖化でなしに、気候の変動が激しくなりすぎている。

幾分の前後はあっても、ヒガンバナはその名の通り、秋の彼岸の頃に咲く。変わっているのは花が終わった秋頃から葉が出て冬を越し、初夏になると枯れてなくなってしまう。

チューリップやバナナと同じでヒガンバナも三倍体といって花は咲いても種子をつくれない。掘ってみると丸い球根が出てくるが毒性が強い。それで動物に田の畔を掘られたりしないよう、また、救荒食の役目としても植えられたと聞いたことがある。

 

ヒガンバナヒガンバナ科

f:id:Jiroviolet:20170923203627j:image

f:id:Jiroviolet:20170923203650j:image

f:id:Jiroviolet:20170923203717j:image

f:id:Jiroviolet:20170923203706j:image

f:id:Jiroviolet:20170923203737j:image

以前紹介したが  白花のヒガンバナ

鹿児島には白花ばかりあるとか聞いたことがあるが…

f:id:Jiroviolet:20170923203752j:image

 

最近では秋らしい花の代表になってしまった

コスモス(キク科)

秋桜

f:id:Jiroviolet:20170923204520j:image

 

サクラタデ(タデ科

桜の名前のつく秋の花

f:id:Jiroviolet:20170923204654j:image

屏風が滝

赤坂山や大御影山から若狭の海が望める時があったが、真近に雲谷山がよく見えていた。地理的には大御影山から連続する山地になるかと思うが、麓に滝がたくさんみられる。そのうちの一つ、屏風が滝を訪ねてみた。屏風が滝は整備された登山道の一番奥にあり、三面を岩壁に囲まれていることからその名がある。すぐ手前に大きな平滝があり、渓流沿いの道にはかなりの大きさの岩が川の両岸を覆っていて、高巻きになっているところもある。修験道の行場に使われていたというのも納得できるようなところだ。

さらにこの渓流沿いの道は雪のせいなのか、獣害の影響があまりないようで、結構な種類の植物が残っている。もうしばらくすれば、秋の花々が多くみられるかと思われ、春に来てもいいところのように思える。

鉄骨と木を組み合わせた立派な橋が数多くかけられ、石組みも歩きやすくよく整備された渓流沿いの道が続いている。屏風が滝手前の広場に祠があって、中に錆びた砲弾が置かれてあった。東屋の前に滝の解説があって、明治の日露戦争勝利の記念に、村の協力で整備され、その後も維持されてきたとあった。あまり人に教えたくないが、もっと有名になって、多くの人が訪れるようになってもいいところではある。

 

奥が屏風が滝

f:id:Jiroviolet:20170910223748j:image

 

サワオトギリ(オトギリソウ科) 

f:id:Jiroviolet:20170910223851j:image

 

ヤマジノホトトギスユリ科

f:id:Jiroviolet:20170910223911j:image

 

アブラギリ(トウダイグサ科) 

以前から若狭に多く生育しているのは知っていたが、昔は若狭と島根県が種子から油を取るためのアブラギリの二大産地だったらしい。毒性があるため獣害にも会わず、大量に野生化している。種子の油を灯油や和傘の撥水剤として用いた。

f:id:Jiroviolet:20170910223929j:image

 

気持ちのいい清流が続く

f:id:Jiroviolet:20170910223957j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170910224017j:image

 

キタヤマブシ(キンポウゲ科) 

近畿北部に分布するトリカブト

f:id:Jiroviolet:20170910224031j:image

 

 

f:id:Jiroviolet:20170910224055j:image

 

 ヤマアカガエル

 f:id:Jiroviolet:20170910224115j:image

 

乙女の滝

f:id:Jiroviolet:20170910224206j:image

 

静隠の滝 滝音は大きくそれほど静かな感じはしなかった

f:id:Jiroviolet:20170910224227j:image

 

ケンポナシ(クロウメモドキ科) 

この木が多かった

実ではなく果柄が食べられる珍しい植物

f:id:Jiroviolet:20170910224240j:image

 

かなりの巨岩の脇をすり抜けていくが道はよく整備されている 

f:id:Jiroviolet:20170910224251j:image

 

モミジチャルメルソウ(ユキノシタ科) 

京都、滋賀、福井の限られた地域に分布する

f:id:Jiroviolet:20170910224347j:image

 

ムカゴイラクサイラクサ科)

葉の付け根の赤い部分がムカゴ(栄養生殖器官、種子ではない)

もちろんイラクサなので葉を触ると痛い

f:id:Jiroviolet:20170911145754j:image

 

キッコウハグマ(キク科)

開花まであと少し 螺旋状の白い菊のような花が咲く

キッコウは亀甲で六角形の葉の形から

f:id:Jiroviolet:20170910230002j:image

 

アキギリ(シソ科)

f:id:Jiroviolet:20170910224407j:image

 

イワタバコ(イワタバコ科)

咲き残りの一株 イワタバコ自体はかなり多く生育している

f:id:Jiroviolet:20170910225730j:image

 

屏風が滝手前の白滝(白練の滝)

かなり大きな岩を伝い落ちるナメ滝のようになっている

f:id:Jiroviolet:20170910225748j:image

 

屏風が滝手前の小滝 

f:id:Jiroviolet:20170910225803j:image

 

屏風が滝

奥と右も壁面になっている 

f:id:Jiroviolet:20170910225832j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170910225844j:image

 

不動明王十六善神が彫ってある

f:id:Jiroviolet:20170910225858j:image

 

屏風が滝解説

f:id:Jiroviolet:20170912090846j:image

 

帰りの農道沿いの田んぼの斜面にあったヒガンバナ

一株だけ白花があった

f:id:Jiroviolet:20170911150000j:image

突然変異なのか、全体は植栽されているようだが

九州に白花があるとは聞いたことがあるが

f:id:Jiroviolet:20170911150118j:image

 

近くの山道にあったママコナ

シコクママコナ(ハマウツボ科)

f:id:Jiroviolet:20170911150610j:image

f:id:Jiroviolet:20170911150623j:image

 

アクシバ(ツツジ科)の実

f:id:Jiroviolet:20170911150721j:image

 

 

 

 

 

高時川源流

春に訪れた高時川源流は先月の台風時の増水で道路が寸断され通行不可になっていた。菅並の集落のはずれに車を置いて歩いて行ったが、川の水はいくぶん白濁している。ハギの花が何種類か咲いていたが、まだそれほど秋らしい花の開花はなく、むしろ先月の上旬に見たかったイワタバコの花が少し咲き残っていた。夏と秋が交錯しているような時期なのかもしれない。花の写真を撮っているといつも以上に昆虫の姿をよく見かけた。

 

ヤマジノホトトギスユリ科

f:id:Jiroviolet:20170905203317j:image

 

カワミドリ(シソ科)

全草に独特の香りがある

シソ科はなぜ香りを身につけたのか、昆虫と関係するのだろうか?

f:id:Jiroviolet:20170905203336j:image

 

クズ(マメ科

f:id:Jiroviolet:20170905203347j:image

 

ミツバフウロフウロソウ科

f:id:Jiroviolet:20170906085337j:image

 

ヌスビトハギ(マメ科

かなり大ぶりなヌスビトハギがあった

派手な泥棒(果実の形が泥棒の足の仕草に似ている)

        ↓

どうもおかしい…と思いながら調べてみたら、これはヌスビトハギではなかった。


フジカンゾウマメ科

果実もヌスビトハギとそっくりだが大型なのと葉が羽状複葉になっているようだ

f:id:Jiroviolet:20170905203357j:image

葉は奇数羽状複葉

f:id:Jiroviolet:20170906083812j:image

全体

f:id:Jiroviolet:20170906083835j:image

果実が落ちてしまっているが、これがヌスビトハギ

見にくいが、葉は3小葉

f:id:Jiroviolet:20170906083924j:image

 

ヤマハギマメ科

f:id:Jiroviolet:20170905203411j:image

花柄(花序)が葉より突出する

f:id:Jiroviolet:20170906084516j:image

 

マルバハギ(マメ科

f:id:Jiroviolet:20170905203442j:image

花柄(花序)は葉より突出しない

f:id:Jiroviolet:20170906084625j:image

 

キハギ(マメ科

黄萩ではない  木萩

もちろん他のハギも木質化するが他のハギのようにしなだれないので

紫とクリームイエローの花弁

f:id:Jiroviolet:20170906084706j:image

 

イワタバコ(イワタバコ科)
夏の暑い盛りにこの紫は鮮烈に感じる

f:id:Jiroviolet:20170906084241j:image

 

ミズタマソウ(アカバナ科

説明がなくとも名前の意味がわかるかと

f:id:Jiroviolet:20170905203500j:image

 

この夏は台風の直撃以外にも雨が多かった

いくぶんかの白濁が残る

f:id:Jiroviolet:20170905203508j:image

 

つる植物

あまり遠くへ行けないこともあって、自宅周辺ばかりを散策していたが、そろそろ秋の花が咲き始めている。数年来、獣害対策のフェンスが山沿い、川沿いに設置されるようになって、以前とはずいぶん景観が変わってしまったが、その分、つる植物が目立つようになった。クズが覆い尽くしているようなところもあるが、種々の花が混じって花束にみえるようなところもある。あらためて考えて見ると、つる植物の花はこの時期に開花するものが多いように思う。

 

花束のように種々の花が咲き競う

ボタンヅル(キンポウゲ科ヘクソカズラ(アカネ科)ヤブツルアズキマメ科

f:id:Jiroviolet:20170901183403j:image

 

 

ヘクソカズラ(アカネ科)

f:id:Jiroviolet:20170902121626j:image

 

 

センニンソウキンポウゲ科

f:id:Jiroviolet:20170901183452j:image

 

 

センニンソウキンポウゲ科

f:id:Jiroviolet:20170901183529j:image

 

 

イシミカワタデ科

f:id:Jiroviolet:20170901183549j:image

 

 

マルバルコウソウヒルガオ科) 

f:id:Jiroviolet:20170901184801j:image

f:id:Jiroviolet:20170902121114j:image

 

アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)

f:id:Jiroviolet:20170901184824j:image

f:id:Jiroviolet:20170902121152j:image

 

ヤマノイモヤマノイモ科)

f:id:Jiroviolet:20170901184929j:image

 

ヤブツルアズキマメ科

アズキの原種に当たる

 f:id:Jiroviolet:20170904181429j:imagef:id:Jiroviolet:20170901194024j:image

 

ノアズキ(マメ科

ヤブツルアズキに似ているが果実が鞘状

f:id:Jiroviolet:20170904180300j:imagef:id:Jiroviolet:20170904180325j:image

葉はヤブツルアズキに比べて小さくクズの葉の形に似ているのでヒメクズの名がある

f:id:Jiroviolet:20170904180337j:image

 

ツルマメ(マメ科

ダイズの原種に当たる

f:id:Jiroviolet:20170901194316j:image

f:id:Jiroviolet:20170901185057j:image

 

ノササゲ(マメ科

f:id:Jiroviolet:20170902121654j:imagef:id:Jiroviolet:20170902121734j:image

 

コバノカモメヅル(ガガイモ科)

希少植物だがこのフェンスにはいっぱいある

f:id:Jiroviolet:20170901185150j:imagef:id:Jiroviolet:20170901185154j:image

 

ガガイモ(ガガイモ科)

f:id:Jiroviolet:20170901185222j:image

 

スズメウリ(ウリ科)

f:id:Jiroviolet:20170901185352j:image

 

スズメウリの果実

f:id:Jiroviolet:20170902121224j:image

 

ゴキヅル(ウリ科)

f:id:Jiroviolet:20170902121258j:image

 

ゴキヅルの実

熟すと写真の果実の上下で別れ蓋つきの器のようなので合器蔓の名がある

f:id:Jiroviolet:20170902121335j:image

 

カナムグラ(アサ科)

f:id:Jiroviolet:20170901185450j:image

f:id:Jiroviolet:20170902121405j:image

 

クズ(マメ科

花だけを見ると秋の七草に入れられているのもうなずけるが

f:id:Jiroviolet:20170902121449j:image

 

クマバチ

f:id:Jiroviolet:20170901185515j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

白川八丁

吉野山大台ヶ原を訪れたことはあるが、黒滝村天川村などは名前を聞くだけで行ったことはなかった。観音峯やみたらい渓谷といった地名を聞いていたが、今回すぐ近くの白川八丁を訪ねる機会があった。奈良県は北と南でまったく地形が異なる。吉野川を渡って標高を上げ、長いトンネルを越えると一気に山深い渓流沿いの地形になった。まず渓流の淵の水の色に驚く。この色にひかれてか数多くの人が川遊びに訪れていた。

道路から派生している傾斜の穏やかな林道を遡っていくが、さすがに初めて出会う植物にたくさん出逢う。2、3キロか登った後で道が分かれ、左の川に降りる方の道ををしばらく下ると白川八丁と呼ばれる所に出た。周囲には巨岩が、川沿いには土石流によって流れてきた白っぽい石が一面に広がり、川の水は伏流になっているようで、たしかに白い石の川が上流にずっと続いている。白川八丁の一部しかいく時間はなかったが、上流に向かってさらに延々と登り詰めていくと大峰山の弥山に通じているようだ。サワグルミ、トチ、ケヤキ、イタヤカエデ、チドリノキ、ミズナラ、イヌシデ、アワブキ、アサガラ、エゴノキ、ブナなど多種の木々があったが、ほとんどは上記の白い石の川に数メートルは埋まってしまっていて、木々の葉をすぐ目の前で見ることができる。周囲の川岸には部屋から家の大きさもありそうな巨岩が並んでいた。

エメラルドグリーンといえばいいのか.…。

f:id:Jiroviolet:20170823140723j:image

青味がかっているところもある

f:id:Jiroviolet:20170823140738j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170823140817j:image

白川八丁  石はけっこう大きく歩きにくい

f:id:Jiroviolet:20170823140902j:image

川の周囲の巨岩

f:id:Jiroviolet:20170823140918j:image

 f:id:Jiroviolet:20170823191521j:image

オオクマヤナギ(クロウメモドキ科)

f:id:Jiroviolet:20170823143740j:image

ズイナ(ズイナ科)府立植物園で見たことはあったが、野外では初めて見た

f:id:Jiroviolet:20170823143752j:image

メグスリノキ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170823143841j:image

クサギ (シソ科)以前はクマツヅラ科

f:id:Jiroviolet:20170823143954j:image

ツガ(マツ科)

f:id:Jiroviolet:20170823144015j:image

ヒナウチワカエデ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170823144056j:image

チドリノキ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170823144142j:image

エゴノキエゴノキ科)

f:id:Jiroviolet:20170823144227j:image

イヌブナ(ブナ科)

f:id:Jiroviolet:20170823165019j:image

タニタデ(アカネ科)

タニソバはタデ科

f:id:Jiroviolet:20170823165730j:image

ミヤマタニタデ(アカネ科)

ミヤマタニソバはタデ科

ややこしいが「ソバがタデ科でタデはアカネ科」タデがタデ科でない.…と憶える。

f:id:Jiroviolet:20170823202419j:image

これがミヤマタニソバ(タデ科

スマートなミゾソバだと思えばいい。ミゾソバタデ科

f:id:Jiroviolet:20170824115231j:image

クモキリソウ(ラン科)

f:id:Jiroviolet:20170823165751j:image

コバンノキ(コミカンソウ科) 

f:id:Jiroviolet:20170823165813j:image

シシラン(イノモトソウ科)正確にはナカミシシラン

f:id:Jiroviolet:20170823165829j:image

ボタンヅル(キンポウゲ科

f:id:Jiroviolet:20170823165851j:image

ハナビゼリ(セリ科)

f:id:Jiroviolet:20170823165909j:image

イヌトウキ(セリ科)

f:id:Jiroviolet:20170823202458j:image

 

余談だが八丁とはどれくらいの距離か調べてみた。一丁は60間でほぼ109m。ということは、800m強。登っていないが、1kmくらいあるのかもしれない。その上は水流が現れるのかと思う。これは以前に聞いたことがあるが、八丁味噌岡崎城から八丁の距離のところに味噌屋が集まっていたらしい。ハッチョウトンボの由来はわからない。

それと吉野川を渡る際に、これは紀ノ川か吉野川かと考えていたが、これも調べてみたら、奈良県では吉野川和歌山県に入ると紀ノ川に名前を変えるようだ。瀬田川も京都で宇治川、大阪で淀川になるようなものかもしれない。なお、今回遡った川は弥山(みせん)川という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖岸のハス

先月、早崎内湖のハスを紹介したが、迂闊にもそのすぐ近くの湖岸にハスの群生が見られるところがあった。湖北町の湖岸は琵琶湖のなかでもかなり沖合まで浅瀬が続いていて、付近はヤナギやハンノキが小さな島をつくっているところもあり、素晴らしい景観のところが多い。おそらくここのハスは来年以降もまだ拡がっていくように思え、今のところ気付いている人は少ないと思うが、いずれ以前の烏丸半島のように人が押し寄せるかもしれないと思う。また、ここのハスも早崎内湖のハスも、ピークは過ぎたもののいまだに多くの花を咲かせており、8月上旬が盛りだと思っていたが、この辺りのハスの個体群は勢いが強いのではないかと思える。烏丸半島のハスについて、土壌の変化や環境要因の変化が報告されていたが、自分はここのハスを見たりすると、ハスの群生はある程度の規模まで拡大すればいずれ数十年単位で自然と衰退していくように思える。平家物語ではないが.…。

中央奥の左が竹生島

f:id:Jiroviolet:20170819085442j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170819085503j:imagef:id:Jiroviolet:20170819085512j:image

延勝寺浜と呼べばいいのかと思う

下の3つ並んでいる内湖が早崎内湖

f:id:Jiroviolet:20170819085528p:image

ヒルガオ

6月頃にヒルガオの花をよく見かけたが、8月の暑い盛りになって再び咲いているようで、これは別の種かと調べてみたら、どうやらヒルガオとコヒルガオの雑種、アイノコヒルガオのようである。コヒルガオは花の大きさがヒルガオの半分くらいですぐにわかるが、アイノコヒルガオヒルガオとよく似ている。

 

ヒルガオヒルガオ科)

苞葉の先端は鈍葉

f:id:Jiroviolet:20170817195507j:image

f:id:Jiroviolet:20170817195525j:image

アイノコヒルガオヒルガオ科)

苞葉の先端は鋭葉

全体に言えることではないと思うがこの個体は花色が少し濃い

f:id:Jiroviolet:20170817195602j:image

f:id:Jiroviolet:20170817195627j:image

ヒルガオヒルガオ科)

花柄にヒレ(翼)がある

f:id:Jiroviolet:20170817195643j:image

花柄にヒレがある

f:id:Jiroviolet:20170817195657j:image

比較のため  左コヒルガオと右アイノコヒルガオ

ヒルガオの花は半分くらい

f:id:Jiroviolet:20170817195712j:image

ハマヒルガオヒルガオ科)

もともと海岸性のものだが琵琶湖の湖岸には分布する

葉は腎円形

f:id:Jiroviolet:20170817195731j:image

f:id:Jiroviolet:20170817195747j:image

 

伊吹北尾根

夜明け前に激しい雷雨があり、時折霧雨が降っていたが、伊吹北尾根の北半分を歩いてきた。国見峠から国見岳へはほぼ登り、国見岳から大禿山まではいったん降って登り返す。その先の御座峰まで行きたいが今日は縦走はできないので引き返す。歩いてわかったが、伊吹本峰から国見岳までは石灰岩が分布しており、国見岳を国見峠へ下る途中で地質が変わっている。春には花の多いコースではあるが、伊吹山の頂上とは異なり、この時期には少なかった。周囲はすべて霧の中で湿度もかなり高く、標高が1000m前後あっても蒸し暑かったが、この尾根はもともと水分が豊富なのではないかと思える。樹木が広がるところはほとんどがオオイタヤメイゲツ林と言ってもいいが樹皮や林床の石などには多くの着生植物やコケが見られる。驚いたのは、尾根筋にかかわらず、トチ、クルミ、フサザクラ、チドリノキなど、渓流沿いの樹木がたくさん生えていることだ。尾根筋にトチの大木があるのは初めて見たように思う。

 

f:id:Jiroviolet:20170801224333p:image

 

 

尾根筋に広がるオオイタヤメイゲツ林

ミズナラシナノキ、ミズキなどが混じる

f:id:Jiroviolet:20170801105617j:image

f:id:Jiroviolet:20170801105630j:image

f:id:Jiroviolet:20170801105640j:image

白い花はノリウツギアジサイ科)

f:id:Jiroviolet:20170801105646j:image

オオイタヤメイゲツ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170801105703j:image

オオイタヤメイゲツ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170801105715j:image

 大禿山頂上

f:id:Jiroviolet:20170801125248j:image

トチ(ムクロジ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125303j:image

コシアブラウコギ科

f:id:Jiroviolet:20170801125309j:image

オオイタヤメイゲツ(カエデ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125319j:image

ツルマサキ(ニシキギ科) 

f:id:Jiroviolet:20170801173402j:image

チチタケ 

f:id:Jiroviolet:20170801125425j:image

ジンジソウ(ユキノシタ科) 

f:id:Jiroviolet:20170801125436j:image

ヒメフウロフウロソウ科

f:id:Jiroviolet:20170801125440j:image

ルイヨウボタン(メギ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125448j:image

ルイヨウボタン群生 

これほどの群生は初めて見た

f:id:Jiroviolet:20170801125453j:image

オオバショウマ(キンポウゲ科

f:id:Jiroviolet:20170801125500j:image

ナギイチゴ(バラ科)

愛知県の猿投山に由来する

f:id:Jiroviolet:20170801125507j:image

フッキソウ(ツゲ科) 

f:id:Jiroviolet:20170801125515j:image

オニルリソウ(ムラサキ科

f:id:Jiroviolet:20170801125520j:image

ツルガシワ(キョウチクトウ科) 

f:id:Jiroviolet:20170801125525j:image

左 ヒメノキシノブ 右 ノキシノブ 

f:id:Jiroviolet:20170801125541j:image

ミヤマノキシノブ 

f:id:Jiroviolet:20170801173226j:image

ヒトリシズカ(センリョウ科)

f:id:Jiroviolet:20170801173321j:image

マルミノヤマゴボウヤマゴボウ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125546j:image

ヒヨクソウ(オオバコ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125601j:image

ハナイカダハナイカダ科)

f:id:Jiroviolet:20170801125611j:image

早崎内湖のハス

北の湖岸にある早崎内湖では内湖全体を埋め尽くすほどのハスが花を咲き誇っている。内部の通路は立入禁止になっていて周囲からしか見ることはできないが、年々規模を増しているようで見ごたえがある。ただ、あまりに増えすぎると光を遮って水質を悪くするようで、ビオトープ管理の立場としては増殖を遮光シートなどで抑えているようである。

この早崎内湖の少し南に奥琵琶スポーツの森という施設があり、そこの池のハスがかなりの規模だったが、近年消滅してしまった。また、南湖の烏丸半島の大規模なハスも一部を除いてほとんどなくなっている。

消滅の原因として、土質の変化による粘土層の消失やメタンガス濃度の上昇およびハスが増えすぎたことによる土壌の酸欠などがあげられているが、一ヶ所だけでなく同時に同じことが各地に起こったのだろうか?

 

 早崎内湖のハス

このような規模のビオトープが三箇所ある

f:id:Jiroviolet:20170728213555j:image

 後ろの山は山本山

f:id:Jiroviolet:20170728213613j:image

後ろ左  小谷山  後ろ右  虎御前山 

f:id:Jiroviolet:20170728213629j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170728213643j:image

ひらいたひらいた  なんの花がひらいた レンゲの花がひらいた  ひらいたとおもったら  いつのまにかつぼんだ

 

この歌がハスの花のことを歌っているとは知らなかった  レンゲは畑のレンゲかと漠然ととらえていたが、蓮華である

 

ハスの花は早朝の開花と昼の閉花を3日繰り返し、4日目には花弁が落ちてしまう

写真の左のものは2日目  右のものは3日目だろう

f:id:Jiroviolet:20170728213701j:image

現在の烏丸半島の様子

外来水草オオバナミズキンバイアカバナ科

f:id:Jiroviolet:20170728213727j:image

 外来種の除去

f:id:Jiroviolet:20170728213801j:image

 北東の一角のみわずかに残っている

f:id:Jiroviolet:20170728213818j:image

2014年8月3日

後ろは三上山

f:id:Jiroviolet:20170728213830j:image

 

京都府立植物園

府立植物園には日本の森 植物生態園というところがあり、自然に近い形で1000種近くの植物が植栽してある。春や秋によく行くが、この時期はあまり咲いているものはあるまいと思っていたが、そんなことはなかった。この夏の時期に高山以外で花々に出逢うとかえって新鮮な感じがする。生態園は周囲を樹木で囲まれており、比較的涼しく散策できる。

 

レンゲショウマ(キンポウゲ科

キンポウゲ科の植物には個性のある花々が多いが、この花はその中でも独特の雰囲気を持っていて、下向きに咲く薄紫がかった花も、少し薄暗い木々の下で咲く雰囲気に合っている。随分と前に三つ峠で初めてこの気品のある花を見たときは驚いた。ただ、薄暗い林下であちこちにばらけて咲くこの花の写真は撮りにくい。

f:id:Jiroviolet:20170725154032j:imagef:id:Jiroviolet:20170725154039j:image

 

カリガネソウ(シソ科)

対生の葉の付け根から花茎が出て三分し二つずつ花を付けるが、計5つの花をつけることが多い。ホカケソウ(帆掛草)ともいい、いい雰囲気の花だが、匂いはたいてい嫌われる。確かクマツヅラ科だったと思うが新分類体系でシソ科と言われてもピンとこない。

f:id:Jiroviolet:20170725154052j:imagef:id:Jiroviolet:20170726102251j:image

 

ヒオウギ(アヤメ科)

ヒメヒオウギスイセンと紛らわしいが、こちらのヒオウギが本来の種でヒメヒオウギスイセンは交雑によって作り出されたもののようである。祇園祭の飾り花として欠かせない花。緋扇子。

f:id:Jiroviolet:20170725154102j:image

f:id:Jiroviolet:20170726092926j:plain f:id:Jiroviolet:20170726092942j:image

 この葉の形から扇(オウギ)の名がついたのだろう

f:id:Jiroviolet:20170726093012j:image

ヒメヒオウギスイセン(アヤメ科)

むしろこちらの方が原種に見える

f:id:Jiroviolet:20170726092956j:image

 こちらの葉は扇型にならない

f:id:Jiroviolet:20170726093030j:image

 

フシグロセンノウ(ナデシコ科)

もちろん科も種も異なるが、夏の樹下で緋色の花を咲かせるという点ではヒオウギと似ている。

f:id:Jiroviolet:20170725154113j:imagef:id:Jiroviolet:20170726102306j:image

 

ヤマユリユリ科

突然変異種のようで紅筋ヤマユリとあった。本来のヤマユリはと調べてみたら黄色の筋が入っている。

f:id:Jiroviolet:20170725154126j:imagef:id:Jiroviolet:20170726102323j:image

 

キキョウ(キキョウ科)

秋の七草であるが、考えてみればこの時期に咲くのは少し早すぎるようにも思える

秋の野に咲きたる花を指折り(およびおり)かき数ふれば七種(ななくさ)の花

萩の花  尾花葛花  撫子の花  女郎花また藤袴  朝貌(あさがお)の花

万葉集  山上憶良

このうち 朝貌(あさがお)がキキョウだろうと言われているが

キキョウとナデシコは7月下旬くらいから咲き出す

秋の野に というのがどこなのかわからないが、あまりに印象的な二種の花は外せなかったのかもしれない

f:id:Jiroviolet:20170726102428j:imagef:id:Jiroviolet:20170726102437j:image

 

ウバユリ(ユリ科

開花時に根生葉がなくなる(葉がない=歯がない)ことからウバ(姥)ユリの名がついた

f:id:Jiroviolet:20170726102457j:image

 

ウラン(ラン科)

単純かつ風情のある名前をもらったランである。野生の個体に出会ったことはないが、バニラのようないい香りがする。

f:id:Jiroviolet:20170725154143j:plain

f:id:Jiroviolet:20170725154147j:image

 

スズカケソウ(ゴマノハグサ科

園芸植物として江戸時代から知られていたが、自生地がわからなかった謎の植物。牧野富太郎も探したようで、岐阜県徳島県に自生とみられるものがあるが由来がわからないようである。中国にあることから古い時代の移入かとも言われる。

f:id:Jiroviolet:20170725154150j:image

雪野山

「あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る」

額田王の有名な歌だが、この歌の舞台は雪野山の周辺だと聞いたことがある。たしかに紫  野ゆき  標  野ゆき  の野ゆきは  雪野(ゆきの)を指すのだろう。

それとともにこの山は古墳だらけの山でもある。山麓から頂上あるいは尾根筋にかけていたるところにある。

近くに行き、時間が空いたので、この時期だが、どんなところか歩いてみた。植物は単調だろうと思っていたが、結構な種類の花に出逢えた。さすがにムラサキ草はなかったが…。

 

雪野山  龍王山ともいい竜王の地名のもとになっている

f:id:Jiroviolet:20170714213013j:image

登り口にある古墳群

f:id:Jiroviolet:20170714213118j:image

石畳が続く

f:id:Jiroviolet:20170714213310j:image

上部に八幡神社の旧社殿跡がある

f:id:Jiroviolet:20170714213444j:image

サワガニ

f:id:Jiroviolet:20170714213529j:image

 アキノタムラソウ(シソ科)

f:id:Jiroviolet:20170715093444j:image

 サジガンクビソウ(キク科)

f:id:Jiroviolet:20170715093511j:image

ノギラン(ユリ科

f:id:Jiroviolet:20170715093530j:image

ママコナ(ハマウツボ科)

f:id:Jiroviolet:20170715093550j:image

白い部分が米粒にみえる

f:id:Jiroviolet:20170715093559j:image

 尾根筋には巨岩が多い

f:id:Jiroviolet:20170715094938j:image

この岩なども古墳だろう

f:id:Jiroviolet:20170715094949j:image

ガンピ(ジンチョウゲ科)が多い

f:id:Jiroviolet:20170715095005j:image

ネズミサシ(ヒノキ科)

f:id:Jiroviolet:20170715095016j:image

 ナツハゼ(ツツジ科)

f:id:Jiroviolet:20170715095026j:image

奥が頂上  手前は前方後円墳の前方墳にあたる  頂上部は発掘されて平らになっている

f:id:Jiroviolet:20170715095038j:image

多くの埋葬品が出てきたようで詳しい説明板があった

f:id:Jiroviolet:20170715102302j:image

 埋葬部の写真

f:id:Jiroviolet:20170715102322j:image

 サカキ(モッコク科)

f:id:Jiroviolet:20170715102444j:imagef:id:Jiroviolet:20170715102453j:image

カナメモチ(バラ科)

f:id:Jiroviolet:20170715102839j:imagef:id:Jiroviolet:20170715102848j:image

コバノミツバツツジツツジ科)

この時期に見るとコバ‥の意味がわかる 

f:id:Jiroviolet:20170715110156j:image

リョウブ(リョウブ科)

f:id:Jiroviolet:20170715110214j:image

ヒメヤシャブシ(カバノキ科)

f:id:Jiroviolet:20170715110223j:image

オオバノトンボソウ(ラン科)

f:id:Jiroviolet:20170715110246j:imagef:id:Jiroviolet:20170715110250j:image

 頂上より鏡山  左奥に三上山

f:id:Jiroviolet:20170715110951j:image

左  繖山  と  右  箕作山

f:id:Jiroviolet:20170715111139j:image

箕作山  右端に太郎坊宮

f:id:Jiroviolet:20170715111151j:image

繖山(きぬがさ)  観音寺城

f:id:Jiroviolet:20170715111157j:image

伊吹山

f:id:Jiroviolet:20170715111202j:image

雪野山南端

f:id:Jiroviolet:20170715111209j:image

エノコログサ(イネ科)

ずいぶん早く穂が出ている

f:id:Jiroviolet:20170715141325j:image

カラスノゴマアオイ科

以前はシナノキ科だったが

f:id:Jiroviolet:20170715141358j:imagef:id:Jiroviolet:20170715141405j:image

 

 

 

ネジバナ

ラン科の植物はキク科とともに最も進化が進んだ植物で、細菌と共生して生育している。野生のランとの出逢いはそれほど頻繁でなく、時には稀なランに出逢うと心踊ることが多い。ただネジバナは例外で公園でも湖岸でもどこでも見かけることが出来、必ずシバに生えているのは、何かこれも共生関係にあるのではないかと思える。この時期、家の近くにネジバナが群生するところがあり、これだけ野生のランが生育しているのは圧巻である。

f:id:Jiroviolet:20170711203414j:image

野生のランの林立

f:id:Jiroviolet:20170711203617j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170711203436j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170711203452j:image

 拡大して見るときれいなランの花

f:id:Jiroviolet:20170711203507j:image

 

f:id:Jiroviolet:20170711203529j:image

 見ての通り螺旋が右巻きのものと左巻きのものがある

f:id:Jiroviolet:20170711203548j:image

 ヒメジョオン(キク科)

f:id:Jiroviolet:20170711203644j:image

 アカツメクサマメ科

f:id:Jiroviolet:20170711203656j:image

色の淡い桃色のネジバナは見ることがあるが純白のものは見たことがないと、このブログをアップする時に思っていたが…

アップして一週間もしないうちに白の個体に出逢った。

f:id:Jiroviolet:20170715205159j:image

求めていると出逢ったり、望んでいると得られたり、不思議とそういうことが多い。ただし、欲はなしに…